松島会2006/08/19 22:34

2006年8月19日 国立劇場大劇場 午前11時~午後9時 自由席

最後に愛之助が出る「万歳」があるので、それ目当てに「松島会」に行った。

開演の11時を10分くらい過ぎたところで国立劇場に到着。タイムテーブルを見たら最後の演目が終わるのは9時をやや過ぎた時刻。この後に予定していた化粧品店のお手入れ会にキャンセルの電話を入れた。

最初の演目は女性三人の三番叟で、次は小学生二人の胡蝶の踊り。ふと、新之助の胡蝶の踊りを思い出した。次は小学校二年生の女の子の「手習子」。なかなかうまいが、日本舞踊って、どうしてこんなに色っぽい内容のものばかりなんだろう。「言わず語らず~」とか。 大向こうが複数いて、踊っている人の名前を必ず呼ぶ。プロに頼んだと見た。

次の演目「舞妓」には高麗蔵さんが出た。きょう買ったプログラムに高麗蔵さんが寄せていた挨拶文で、高麗蔵さんが昔の新車なのだと知った。昔、イケメンの新車というのがいたが、最近はどうしてるんだろうと思っていたのだ。

9時までいるのでとりあえず食料を確保しようと売店で大福とおにぎり弁当を買った。特に食事時間は設けられていないので、自分で見ない演目を選ぶ以外ないのだ。

「松・竹・梅」の舞台装置が綺麗だった。「越後獅子」と「俄獅子」に出ていた中村梅之と中村梅秋はよかった。(今、ネットで検索して中村梅之さんのサイトを見たら、萩尾望都のことが書いてあった。こんなところにも萩尾さんのファンがいたんだ。私が「トーマの心臓」を読んだときよりも後に生まれた人なのにねえ。)とんぼをきったり、獅子舞の足になったり。

うまい踊り手かどうかはプロク゜ラムを読んでいてはわからない。自分の目で見なくては。綺麗だ、うまい、と思う人たちが何人かいた。この演目は人を選ぶな、とか配役が逆の方がニンなのではないか、とか、この人は玉三郎のDVDを見て研究してるんじゃないか、とかいろいろ素人らしい感想を持った。

娘道成寺はいつも玉三郎を思いながら見る演目だが、きょう踊った人はうまかった。「言わず語らず~」のあたりは会場の視線を一身に集めていた。着物の引き抜きは歌舞伎で見るときのように一瞬で変わる!という感にやや欠ける。歌舞伎はもっとショーだということか。

「団十郎娘」は「日本一の成田屋に惚れた私がなぜ悪い」という歌の文句が気に入った。

最後から二つ目の演目の前に、席を中央の前から7番目あたりに移動。帰った人もいるので空席ができたのだ。

最後の「万歳」は、「漫才」で、愛之助と家元は万歳の太夫のいでたちで花道から出てきた。先に愛之助が出てきた。きょうも仁左衛門似の顔。今では、あの仁左衛門似の顔が愛之助の顔であると私の頭の中では定着してしまった。前に座っていた人たちが「仁左衛門・・・・・」と話しているのが聞こえた。踊りだけでなく台詞もあり、鼓も叩いた。マイ鼓を買おうかと思うほど鼓は気に入ったと愛之助の本に書いてあったが、腕の方はたいしたことはなかった。愛之助のマジックは、最初は二本の瓶の間に入れた扇子を瓶を倒さずに引き抜く、というもの。見事に成功したが、実はつながっている瓶だった。もう一つは、傘の上の玉まわし。でも、傘と玉をつなぐ糸が見えている。客席から指摘され、「え?」という愛之助。玉をまわし始めるが、結局糸が傘に巻き付いて玉が動かなくなってしまってばれる。 最後は家元と愛之助が交互に踊って、幕。楽しい内容だし、舞台中央の愛之助の顔がよく見えたしとっても満足できた。

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