新春浅草歌舞伎 第2部 3回目2007/01/24 00:37

2007年1月23日 浅草公会堂 午後3時開演 1階く列28番

2部の3回目。最終日にまた通しで見るのだが7日に一部を見たあと間があいてその間の変化が見たかったのと最終日では売り切れの写真が出るのではないかと思ってチケットWeb松竹で買い足した。

会社を半休して浅草公会堂へ行き、休憩中に聞こえるインタビューの内容が変わったというイヤホンガイドを借り、舞台写真を六枚買った。

お年玉挨拶は愛之助で客席に降りて客の質問を受け付けたが質問した二人は既に8回と9回来ているそうだ。質問内容は最初が「普段の歌舞伎と浅草の歌舞伎はどう違うか」答えは「若いメンバーと相談しながらやるのが面白い。上の人たちがいないのが時に不安でもある」 次の質問は「挨拶のときこしらえをして裃姿で出てくるのはなぜか」答えは「この後すぐ出番があるので。素顔だと幕を開けるまでお客様をかなり待たせなければならないので」。質問者は「愛之助さんの素敵な素顔が見られなくて残念ですね」

きょうの愛之助はお年玉挨拶が一番良かった。仁左衛門に似てて。前回の挨拶は3階席から見たので顔がよく見えなかった。

少しうとうとしたが渡海屋、大物浦があいかわらず良い。七之助は洗濯場のところが良いと思っていたが、きょうは安徳天皇と別れの言葉を交わすあたりが最高に盛り上がった。子役もよくやっている。

獅童は悪くないが、きょう見ると確かに銀平の役をやっているときは下手に見える。長身でちらちら見える脚も長くていいのだけれど。知盛になってからはあの派手な衣装が映えてかっこいい。槍をふりまわして踊るのを見て、最初に見た辰之助はうまかったんだろうなあと考えた。

勘太郎はうまいのは当然と思って今まで特に何も感じなかったが、きょうの右京の踊りには本当にうまいと思った。道成寺については玉三郎以外見たくない私が一度道成寺を観たいものだと思ったほど。

身替座禅は最初の頃よりずいぶんほぐれてきていた。愛之助が出てきたときにニマーと笑うのは獅童の影響かもしれない。表現がところどころで前より大げさになった。前は仁左衛門そのものだと思った箇所も少し変わっていた。

おじさん達がいないので若い子達は解放区の自由を感じているのかもしれない。