二月大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部 4回目2007/02/16 00:45

2007年2月15日 午後4時半開演 1階10列6番

スポンサーがいたので4回目を見られた。きょうは五段目からちゃんと見た。花道のすぐ横の後方の席だったのでイノシシやかごに乗った玉三郎や平右衛門の出などいろんなものが近くで観られた。昭和61年の花形歌舞伎の後の演劇界の座談会では、松嶋屋の言うように平右衛門は花道から出たほうが良かったと書いてある。あのときは孝夫が最初に花道から出た記憶がないし平右衛門は花道からは出なかったのだ。昭和63年の演劇界に書いてあったことかもしれないが平右衛門のような身分の者が祇園一力茶屋に一人で入れるはずはない、ということだ。

今月の定九郎は遠くから見るとパワーが弱い。私の中では定九郎はもう海老蔵に限る。きょうは傘を開いたときお猪口になっていたが、あれはお猪口になるべきではないのでは? 

玉三郎はきょうは「勘平さんは」のところを「かんぺい・・・かんぺいさんは」のように言っていた。きょうの席は平右衛門のリクエストで「あにさん、こうかえ」と立ち姿を見せるときの勝負顔がよく見えた。きのう座った上手の席からは「ううーん、あにさん」みたいな表情がよく見えた。玉三郎のいろんな顔を見るためにはいろんな席に座る必要がある。