能狂言界 彗星(ほうきぼし)の祭典2008/11/16 00:43

2008年11月12日 国立能楽堂 午後7時開演

自由席だが、座ったのは中正面の四列目。広忠を真正面から見られたので良かった。

チャリティのエコということで、毛色の違う公演かと行ってみたら、出演者や演目は、私が最近広忠がらみで観にいっているものの王道という感じだった。ただ、企業の協賛ということで、観客の中に勤め帰りのサラリーマンみたいな人がたくさんいた。

主な出演者としてパンフレットに写真入りで紹介されているのは片山清司、亀井広忠、茂山逸平。とてもお馴染みの人たち。演目は、三響会で観た「能楽囃子五変化」と、能楽現在形で観た能「舎利」と、初めて見る狂言「蝸牛」。他の出演者も見知った顔の人が多かった。

最初に逸平が舞台に座ってしゃべった。本日のしゃべりはこれだけ。 能、狂言は「わかりにくいもんです」と認めている。演者が、ここは竹やぶ、と言ったら、後ろに松が描いてあっても竹やぶになる、そういうこと。きょうの公演はエコのためのチャリティなのだが、何がエコなのかはよくわからなかった。ただ、逸平は今問題になっている大麻の話を出して、自分達の衣装は麻で作るが、本当は大麻が一番良いのだと言っていた。大麻が繊維としても使われるものとは知らなかった。

「能楽囃子五変化」

笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 亀井広忠、太鼓 小寺真佐人

三響会のときは能衣装をつけた人の舞も入っていたが、きょうはお囃子だけだった。私はこの方が好みだ。 ただ、演奏者間の技量の差を感じた。

狂言「蝸牛(かぎゅう)」

逸平と茂、童司の茂山家の若者。面白い演目だったのだが、茂が横になっている竹やぶに逸平と童司が入ってきたあたりで眠ってしまった。きょうは仕事中からずっと眠くて、電車の中でも眠ったが、またここでも居眠り。狂言で寝たのは初めてのような気がする。

ここで休憩。

能「舎利」

能楽現在形のとき眠ってしまった演目だ。 シテは同じ片山清司。あのときは真っ黒な舞台で、海の底で動いているようだと言っていた。きょうはちゃんと起きて観ていたせいか、きょうの方が面白さがわかった。動きが大きいのと、キャラの造形が魅力的。ツレは紀尾井ホールのコンサートで気に入った味方玄だったが、きょうは特に感動しなかった。間狂言の逸平が、ふつうのしゃべりの時とは違う力強い声で、改めてとてもうまいと思った。

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