亀井忠雄の会2011/07/02 05:01

2011年7月1日 観世能楽堂 午後3時開演 1階正面し列25番

「三番叟」

萬斎の三番叟を観るのは3度目。しかし能楽堂で観るのは初めてだ。萬斎はなぜか口ひげをたくわえていた。それでもやっぱり綺麗な顔立ち、華奢な体つきもあって、後でお花畑ができそうな三番叟だった。
お囃子は大鼓が広忠、笛が一噌幸弘。暑いときに聞く大鼓のカーンという音は涼しげで良い。お囃子が凄く良かった。

能「関寺小町」

115分の大曲。 亀井忠雄が大鼓で、広忠は後見。小鼓は大倉源次郎。地謡が錚々たる顔ぶれ。私が確認できたのは、坂口貴信、観世喜正、梅若玄祥。

シテの観世清和の老女が素晴らしかった。子方で三郎太が出ていた。

この後、20分休憩。

「連調」
大鼓の人がたくさんいて、小鼓は1人。こういうの、嫌いじゃないぞ、と聴いていたら、あっという間に終わってしまった。

一調「笠之段」、「花筺」


「石橋」

これも、忠雄が大鼓で、広忠が後見だった。

牡丹の木がついた台を運んできて、舞台正面前方に並べる。歌舞伎の牡丹より大きい花。そのわりに、なんかクシャッとしている。歌舞伎だと、台と木は別々に運んで来るが、能の場合は、はじめから台についている。赤と白も、歌舞伎のように対角に置くのではなく、両方とも舞台際に近い方にある。

白獅子が2頭出てきて、次に赤獅子が2頭。2組の親子か? 

歌舞伎の連獅子は好きでも嫌いでもないが、能の獅子は最高。歌舞伎より面白い。面をつけているせいでフィギュアのようで、人間離れしている。
お囃子の、「キャー」という叫びにのって、獅子が上体を反り気味に顔を上げる所作が良い。ライオンが吠えてる姿だろう。かっこいい。
もうひとつ、南座の三響会で、能と歌舞伎競演の石橋のときに
観世喜正が見せてくれた、クルッと半回転。 この二つの動きが、繰り返し出る。

幽玄の世界というより、子供に見せたら喜びそうなショウに見えた。

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