第八回 三響会2012/10/28 17:15

2012年10月27日 新橋演舞場 午後3時開演 1階14列25番


一、一調一管による三響會の歩み

 「延年之舞~滝流し~」     

広忠の打つ大鼓を聴くのは久しぶりだ。

 「獅子」    傳左衛門、尾上菊之丞

菊之丞は唄も太鼓もうまいが、やっぱり踊りが一番だ。きょうのは直線的な動きが多かった。

「船弁慶」    傳次郎、藤間勘十郎

前半の静の舞の場面はなくて、知盛の登場から。 気づくと、音もなく花道に出てきた勘十郎が花道の、私の席の列の位置に立っていた。そのまま後ろに引っ込み、再登場して急ぎ足で舞台に向かった。
舞台には、船弁慶と言えば思い出す太鼓の傳次郎がいる。最後の引っ込みはやはり太鼓で盛り上がった。花道でクルクル回る回数は歌舞伎より少なかった。

二、舞囃子「小袖曽我」  広忠 
  
梅若紀彰と観世喜正が2人で舞った。観世喜正は三響会の催しでよく見るが、梅若紀彰は馴染みがないので事前に能に詳しい人にきいたら、イケメンという話で楽しみにしていた。


三、舞踊「供奴」 鷹之資

供奴は素踊りしたか観たことがない。今月の歌舞伎の「御所五郎蔵」の舞台のような中野町。そこに、奴の拵えで現われる鷹之資。花道七三のところでけっこう長く踊る。


四、半能「天鼓」     観世銕之亟

能はいまいちわからない。 しかしきょうは眠らなかった。


五、囃子による「三番叟」 
   
プログラムに名前はないが、中央下手の広忠のとなりに小鼓の佐太郎さんがいた。上手には傳左衛門、傳次郎と笛の福原寛。

後ろの段にも小鼓が並んでいる。

薄暗い中、猿之助はどこから出てくるのだろうとドキドキした。
三番叟の拵えをした猿之助は、三段目の後ろから、ポップアップでピョーンととび出てきた。きょう初めて客席が沸いた瞬間だ。

勘十郎の振り付けだが、初めに花道には行かなかった。烏跳び3回はあった。衣装をつけているせいか、跳躍の間の微妙な違いや、3回の跳躍の表情の違いを感じた。

鈴を持ってから花道に出た。片足で跳びながら舞台の方へ行く振り付けが猿之助らしいと思った。 手に持った鈴から小さい鈴が一つ二つコロッと飛んで落ちるのが見えて、あれも演出で全部落ちるのかと思ったが、そうではなかった。

最後は操り三番叟のときのように片足を前に伸ばして決まった。

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