伝統芸能の今 20142014/05/20 08:24

2014年5月15日 浅草公会堂 午後1時開演 1階け列27番

客席に入ったら出演者たちがプログラムを売り歩いていて、私は逸平から買った。

一、上妻宏光 「津軽じょんから節」「紙の舞」

二、「三番三」

上妻宏光がそのまま真ん中で三味線を弾いて、大鼓(広忠)、小鼓(傅次郎)、笛(傳十郎)が加わり、逸平が舞う。逸平の三番三が一番好きだ。ただ、三味線との共演は興味深いけれども、三味線はない方が良かった。音もそうだが、真ん中にいると逸平の動きが制限されてしまう。

三、「空破」

振付の猿之助が踊り、作曲の上妻、作調の傅次郎が演奏。
これは良かった。扇を持った手の動きが素晴らしく、ああ、やっぱり猿之助は踊りうまいなあ、と嬉しくなった。正月の浅草を思い出した。

四、「風林火山」

大河ドラマのときのテーマソングが流れて猿之助が踊るので、際物だが、猿之助の踊りがうまいので、そんなに鼻白むこともなく見られた。
トークのときに言っていたが、大河ドラマの後のナントカ紀行の音楽は年に4種類あって、その一つが上妻の作曲だったのだそうだ。

五、「トーク」

初めに、がんの子供を守る会理事長の山下さんと、世界の子供にワクチンを日本委員会理事長の細川佳代子さんのお話があった。
天然痘予防接種の痕があるのは年取った人だそうで、傅次郎は「僕はギリギリないんです。逸平ちゃんもないでしょ」広忠はあるようで、あの辺が境になるらしい。

「伝統芸能の今」は6年目になるそうで、紀尾井ホールで亀治郎が越後獅子を踊ったあたりが最初になるのだろうか。あのときはトークのときに三兄弟 と溶け合ってない感じがしたが今ではすっかりなじんでいる。
広忠はプログラム購入のお勧めとか寄付を促す発言がなかなか思い切っている。猿之助よりも人に気をつかわない感じで、広忠はやっぱり面白い。能の方は大鼓が中心なんだけど歌舞伎の方だと一番下っ端で・・・と言っていた。

次の演目「石橋」は狂言ではどんなものなのか逸平が話し、猿之助は、後ろに滝があってそこで獅子が髪を洗う、その水を表すように胡蝶がさらしを動かすけど、蝶々は手がないのにどうしてさらしを持てるのかとか、そういうことは一切考えないで見てください、と言った。

六、「石橋」

着物の柄のような牡丹の花が咲き乱れる山の中にかかる石の橋。後ろに滝も描いてある。今まで、なぜ「石橋」なのか知らなかったが、こういう話だったのか。
上手に、広忠も混じって座る。太鼓は傳九郎。

最初に仙人(逸平)が出てくる。
仙人がいなくなって、いつもの獅子が出そうな演奏があって、出てくる猿之助の獅子。胡蝶は段一郎と笑羽。

猿之助の獅子は悪くないが、きょう一番気に入ったのは「空破」だった。

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