GOEMON2016/10/12 23:30

2016年10月3日 新橋演舞場 午後4時開演 1階4列9番

30年ぶりにアントニオ・ガデス舞踊団を観た翌月に「GOEMON」を観ることになるとは、神様の嫌がらせかとも思ったが、五右衛門(愛之助)にフラメンコを教わった阿国(壱太郎)が、そのリズムから新しい踊りを創り出すシーンは今回も素晴らしくて、観た甲斐があった。

教えるシーンで、愛之助はけっこう真面目に踊っているのでちょっと感動した。花道に来た時、履いている靴が見えた。「フラメンコ」の言い方にメリハリがきいていて、笑いを誘っていた。
きょうの席は花道七三に近く、壱太郎の海老ぞったときの顔がすぐ近くに見えた。舞台で五右衛門と阿国がフラメンコの練習をしている時に、父のカルデロン神父の幻影として今井翼が七三からせり上がってくるので、あっちを観たりこっちを観たり、忙しかった。
今井翼は今までほとんど知らなかった。スペイン語の歌はイマイチだが、フラメンコは嫌いじゃない。霧隠才蔵の拵えが似合っていた。

阿国の弟子たちは女性だが、女性の中に入っても壱太郎は一体化している。猿楽の一座は女性の中に千壽、竹之助、折乃助が入っていて、こちらは大きさが違うのでわかる。

五右衛門の子供時代を演じる千太郎は今回初めて観たが、なかなか堂々としていて感心した。良い役者になりそうだ。

佐藤浩希がフラメンコを踊るとき、ギターは日本人だが、歌はスペイン人。このスペイン人だけは、アントニオ・ガデス舞踊団の舞台にいてもおかしくない。後半に、上手に大薩摩、下手にフラメンゴギターとこの歌手がいて順番に歌ったのは面白い趣向だった。

石田三成役の吉太朗と、加藤虎之助役の種之助の連れ舞があった。踊りのうまい二人は見応えがあって、もっと観たかったが、すぐ終わってしまった。

吉弥は序幕で石田局、二幕目では名古屋山三で大活躍だった。「鞘当」のパロディがあったが、立役は慣れていない感じがした。他の役者たちが客席を駆け回っている間、舞台の上でトンボを切らせていた。最後は自分も刀を持って客席を歩いていった。

終わり近くに女性のフラメンコダンサーがたくさん出てきて踊る。踊り自体に見るべき点はないが、録音で流れるスペイン語の曲が良くて、女性歌手がうまいので、気持ちよく見られる。音楽は大事だ。

芝居の後、愛之助と今井翼が出てきてカーテンコール。愛之助は「歌舞伎にはカーテンコールはありません」と言った。

コメント

_ 窪 ― 2016/12/06 20:21

東京ローバ様、また私です。
GOEMON、再再演ですよね?
松竹座で2回、観ました。
史実の五右衛門は、釜茹での刑ですがこれは、ハッピーエンド
でしたので後味よく楽しめました♪
もう年取ったせいか、ハッピーエンドじゃないと観る気がしなくなりました。(真田十勇士も史実と違いハッピーエンドなのでホッとします(笑))
確かに佐藤浩希さんのフラメンコの時の歌い手は、アントニオ・ガデス舞踊団にいても良い!と同感です!!
種之助さん、本当に踊りが巧いですよね!何年か前に松竹座で里見八犬伝の時、チョイ役でしたが皆が一列に並んで同じ舞踊だったので一人抜きんでて巧くてお見事でした!
宝くじが当たって、東京まで遠征して中村又五郎一家を最前列で
堪能したいものです(宝くじ、買ってないですが(笑))
中村又五郎一家は、あまり関西へは来ないので舞台を観る機会が少なくて残念です。
アントニオ・ガデス舞踊団、猿之助、巳の助公演、GOEMONと
観ている公演や、観たい公演が一緒で嬉しくなって3つもコメントしてしまいました!すみません。
これからも東京ローバ様のブログを楽しみにしておりますので
よろしくお願い致します。
これから寒くなりますのでご自愛下さりませ。

_ 東京ローバ ― 2016/12/10 00:45

窪さま、
二月の松竹座は又五郎一家が出ますよ!
私もどうにか遠征したいと思っています。
ちょっとまだ予定が立たなくて、二月になってから
決めないといけないんですけど。
種之助と吉太朗が出てたので、二人の踊りをもっと
堪能したかったんですよ、私は。
個人的好みで言わせてもらえれば、女がぞろぞろ出てくる
まがいものフラメンコなんかやめて、種之助と吉太朗に
踊ってほしかった。

あの、フラメンコの時の歌い手のおじさんは、どこから連れて
来たのか、気になりました。あの芝居のフラメンコ関連の中で
唯一の「本物」でした。

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