十二月大歌舞伎 「あらしのよるに」 初日2016/12/10 00:46

2016年12月2日 歌舞伎座 午前11時開演 1階10列27番

今話題の成宮がめいの声をやった映画の「あらしのよるに」を観たのが10年前。南座の公演は観られなかったので、待ちに待った東京公演。すっごく面白かった。

私の席は上手の通路際で、幕が開くと、後ろの方から声がして役者達が通路を歩いて舞台に上がって行った。悪役のぎろ(中車)も通ったし、がぶ(獅童)とめい(松也)も通ったので、良い席だった。

ぎろは、狼の長の座を狙っていて、自分で長を殺し、殺したのは山羊たちだと嘘をつく。

狼のおばば役の萬次郎がいつもながらのいい味。息子の竹松は山羊の役で、本人に近いようなキャラだった。

山羊のみい姫の松枝は、山羊の格好はしていない。普通の歌舞伎のお姫様で、踊ったり縛られたりして、綺麗だった。

音楽は義太夫で、きちんとした歌舞伎だが、がぶが義太夫に文句を言ったり、勝手なステップを踏んだりして、獅童らしさもある。
吹雪に巻き込まれて記憶喪失になったがぶは、めいと再会しても友達であることに気がつかない。隈取の見本のような狼の顔で太い声で悪役のようにしゃべる。それが、合言葉の「あらしのよるに」を聞いた途端に、「ええっ」と、かわいい獅童に変わる。獅童の魅力を堪能できる役だ。

めいの松也は獅童より大きくて食べでがありそうだが、中性的で可愛い。よく跳ねていて、元気そうでよかった。