猿若祭二月大歌舞伎 夜の部2017/02/16 01:30

2017年2月3日(金) 歌舞伎座 午後4時半開演 2階2列11番

「門出二人桃太郎」
勘九郎の息子二人が、勘太郎、長三郎と名乗って初舞台。
菊五郎に、染五郎(犬)、松緑(猿)、菊之助(雉)も出る豪華な配役。
今の年齢だと兄弟の年齢差がはっきり出る。勘太郎はもうしっかりしている。長三郎はまだ動きもぎこちないし、口上の間も動いたりして、後ろにいる七之助が持ち物の位置を直したりして世話をやいていた。その幼い子の動きを、客が喜ぶ。
きょうの席は花道を俯瞰できたので、二人が引っ込むときの様子がよく見えた。

「絵本太功記」
久しぶりに歌舞伎で寝た。役者は全員よくやっているが、面白さが全くわからない。佐藤正清役の橋之助の、若い溌剌とした動きが唯一の救いだった。

「梅ごよみ」
玉三郎、勘三郎で見慣れていた芝居だが、今月は菊之助、勘九郎。菊之助がすごくいい。ちょっと冷淡な感じが、この役に合っている。勘九郎もまあいいが、少しごついのと、女形が板についてない点がマイナス。丹次郎は染五郎、お蝶が児太郎で、二人とも良かった。