第九回 三響会 二十周年記念公演2017/11/28 00:29

2017年11月27日 観世能楽堂 午後4時開演 正面席14列12番

5年ぶりの三響会。GINZA SIXの観世能楽堂には初めて行った。エレベーターの前に行ったら「B3に行くには南のエレベーター」と書いてあったが、「南」がどっちなのかわからない。化粧品屋のおねえさんが親切に教えてくれたので助かった。

能楽堂のロビーでプログラムと二十周年記念のお菓子を買った。可愛い坊やがプログラムを渡してくれた。プログラムの上演記録を見ると、私が最初に観たのは2007年の南座公演。その後は全部観ている。演目を見ると懐かしい。観られて幸せだったと思う。

「三番三」
逸平の三番三は泥臭さが好きだが泥がちょっととれてきたかな、と感じた。しかし烏跳びのあたりは野性味があった。

長唄「二人椀久」
猿之助が出られないので踊りはなし。長唄をしみじみと聴く。三響会で歌舞伎役者が一人も出なかったのは初めてかも。場所が能楽堂のこともあって、今まで観た中で一番能よりの三響会だったような気がする。

舞囃子「井筒」
続けて、「二人椀久」に取り入れられている「井筒」。シテは観世喜正。大鼓の広忠は私の真っすぐ前あたりに座る。きょうの席は広忠が目線の先にあって良かった。シテは面をつけていないので声が直接に届く。今まで、中正面が好みだったが、舞を見るときは確かに正面席はいいものだと感じた。

能と舞踊による「船弁慶」
静は梅若紀彰、知盛は藤間勘十郎。染五郎の知盛がかっこよかったのは「能と歌舞伎による船弁慶」。あの時は知盛のパートは地謡は無かったと思うが、今回は、知盛のパートになると三味線が入るが、「桓武天皇九代の後胤~」のところは地謡、「そのとき義経少しも騒がず」は長唄、というように交互に出る。最後、橋掛かりを知盛が引っ込むときは踊りはもちろんかっこいいが、傅次郎が太鼓を打つ腕の動きが綺麗だった。

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