八月納涼歌舞伎 3部2019/08/19 00:03

2019年8月17日 歌舞伎座 午後6時半開演 2階7列34番

「新版 雪之丞変化」

幕開きは、政岡が八汐を刺す場面。政岡は玉三郎で八汐は七之助。そして床下になり、中車演じる仁木弾正が面明かりを受けて花道を歩く。その後は舞台後ろのスクリーンに仁木の拵えの中車が楽屋に戻るシーンが映る。そしてまた実演となり、楽屋で、仁木弾正を演じていた菊之丞(中車)が弟子の雪太郎(玉三郎)にダメ出しをする。
こんな風に実演とスクリーンが組み合わさって話が進む。
「雪之丞変化」のストーリーは、前に見たものと全然違っている。
五役を演じている中車は頑張っているが、個人的には先輩役者星三郎役の七之助と雪之丞役の玉三郎が二人で話し、後ろのスクリーンに映像が映し出される場面が楽しかった。玉三郎が、揚巻をやってみたい、と言い、七之助が助六で玉三郎が揚巻になって一場面をやる。七之助は男としても綺麗で、30過ぎて玉三郎の相手もやれるような芸のレベルになった。コクーンでやった与三郎みたいな雰囲気の助六を観るのも楽しいかもしれない。
来月の南座の話をしたり、二人で「鰯売恋引網」の一場面を演じたりした。星三郎の役は、玉三郎としては本当なら勘三郎にやってもらいたかった役なのだろうと感じた。
スクリーンには鷺娘や桜姫や娘道成寺の一部も映り、映像の前で玉三郎が後ろ向きでポーズをとったり娘道成寺の最初の拵えで一部を踊ったりするのを見るのがとても楽しかった。
最後は玉三郎を中心に、元禄花見踊り。
歌舞伎じゃないかもしれないが、金出して見たい人はたくさんいるだろうと思える公演だった。

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