国立劇場12月歌舞伎公演 鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) ― 2012/12/16 01:49
2012年12月15日 国立劇場 12時開演 3階11列1番
序幕「六波羅清盛館の場」
清盛(歌六)は、兵法書の「三略巻」を手に入れたくて、鬼一法眼に献上を命じた。湛海(歌昇)は鬼一の高弟で、鬼一の娘の皆鶴姫(芝雀)に懸想していて、清盛の力で結婚させてくれれば、鬼一の生き別れの弟、鬼次郎と鬼三太の行方を詮議するという。皆鶴姫が父の名代でやってくると、湛海は、嫁になるように迫る。
湛海は敵役だが、歌昇がお姫様の袖を引いたりすると可愛い。芝雀はまたまた、歌昇に迫られるおいしい役をやっている。
皆鶴姫は湛海の求愛を断り、二人は剣術の試合をすることになる。薙刀で湛海を打ち負かす皆鶴姫。歌昇は踊りがうまいので、打ち負かされる様子が綺麗だった。
座敷の一番下手端に座っているのは、丹波小三郎頼兼役の隼人。隼人の呼びかけに応じて、重盛役の錦之助が上手の襖から出てくる。
重盛の諫言に清盛は応じず、源氏の残党として平家に敵対する鬼次郎と鬼三太の詮議を家臣に命じ、皆鶴姫には、明日までに虎の巻を差し出せと命じる。
二幕目「今出川鬼一法眼館菊畑の場」
鬼一法眼館の菊畑で、掃除を終えた知恵内(又五郎)が床几に腰かけていると、腰元錦木(歌江)が、鬼一法眼(吉右衛門)が来ると告げる。
鬼一法眼は、女小姓楓(廣松)を従えてやってくる。
鬼一は、知恵内が熊野の生まれときき、幼児のときに別れた弟、鬼次郎と鬼三太の名を出す。二人は母といっしょに熊野へ行った。知恵内が、弟君が名乗り出てきたらどうするか問うと、鬼一は、源氏に加担するならば清盛に差し出す、と言う。
ここに、奴の虎蔵(梅玉)が花道から出てくる。十六歳の役だが、それにふさわしく若々しくて綺麗だ。
鬼一は、皆鶴姫を一人置いて帰ってきた虎蔵を杖で打つように知恵内に命じるが、知恵内はためらう。鬼一が自分で打とうとしたところに、皆鶴姫が戻ってきて、自分の責任だからと父を止める。
腰元白菊(種之助)が、湛海が来たと告げ、鬼一と皆鶴姫は引き上げる。
二人になった知恵内と虎蔵は、実は鬼三太と牛若だった。このままでは清盛に虎の巻が渡ってしまうので、宝蔵に忍び込む相談をしているところに、皆鶴姫が来る。2人は、姫に、鬼一に詫びるので仲介してくれるように頼む。姫は、そのかわりに恋の仲立ちをしてくれるように知恵内に頼む。姫は虎蔵に気がある。そして、二人の正体も知っていることを打ち明ける。正体を知られたからには生かしておけないと、姫を手にかけようとする知恵内。そこに湛海が現れ、姫は自分のものにするのだからと連れて行こうとする。湛海、グッジョブ! しかし、2人の正体を清盛に注進するという湛海を、虎蔵実は牛若が斬り捨てる。そして、皆鶴姫に、鬼一の寝室に案内するように言う。
皆鶴姫が虎蔵に言い寄るのが面白い。芝雀は色気があって可愛い。
動きがあるし、それぞれの役の衣装も綺麗だし、山が連なっていて遠くの山は薄く描いてある背景も菊も綺麗で、歌舞伎らしい面白い幕だった。
三幕目「檜垣茶屋の場」
鬼次郎が梅玉、東蔵がお京。それでも、茶屋の亭主の「若い時分の二人づれ。後でしっぽり」という台詞はある。
門の向こうから現れる大蔵卿役の吉右衛門は、登場の瞬間から可愛い。吉右衛門は、「頼朝の死」の頼家とか、ちょっと変なこういう役の方が私は好きだ。
大詰 「大蔵館奥殿の場」
常盤(魁春)と鬼次郎、東蔵の三人で、あまり動きもなく、常盤の台詞が延々と続くこの幕は、前に眠ったことがあり、今回は眠らなかったが、やっぱり退屈った。
大蔵卿の「いなしゃませ」のイントネーションが、映画で十三代目仁左衛門が繰り返し教えていたのと違う。確か、亀治郎もそうだった。イントネーションも家によって違うのかもしれない。
大蔵卿が「めでたいのぉ」とギバで決まった瞬間に、「播磨屋」と掛ける声がそろった。
序幕「六波羅清盛館の場」
清盛(歌六)は、兵法書の「三略巻」を手に入れたくて、鬼一法眼に献上を命じた。湛海(歌昇)は鬼一の高弟で、鬼一の娘の皆鶴姫(芝雀)に懸想していて、清盛の力で結婚させてくれれば、鬼一の生き別れの弟、鬼次郎と鬼三太の行方を詮議するという。皆鶴姫が父の名代でやってくると、湛海は、嫁になるように迫る。
湛海は敵役だが、歌昇がお姫様の袖を引いたりすると可愛い。芝雀はまたまた、歌昇に迫られるおいしい役をやっている。
皆鶴姫は湛海の求愛を断り、二人は剣術の試合をすることになる。薙刀で湛海を打ち負かす皆鶴姫。歌昇は踊りがうまいので、打ち負かされる様子が綺麗だった。
座敷の一番下手端に座っているのは、丹波小三郎頼兼役の隼人。隼人の呼びかけに応じて、重盛役の錦之助が上手の襖から出てくる。
重盛の諫言に清盛は応じず、源氏の残党として平家に敵対する鬼次郎と鬼三太の詮議を家臣に命じ、皆鶴姫には、明日までに虎の巻を差し出せと命じる。
二幕目「今出川鬼一法眼館菊畑の場」
鬼一法眼館の菊畑で、掃除を終えた知恵内(又五郎)が床几に腰かけていると、腰元錦木(歌江)が、鬼一法眼(吉右衛門)が来ると告げる。
鬼一法眼は、女小姓楓(廣松)を従えてやってくる。
鬼一は、知恵内が熊野の生まれときき、幼児のときに別れた弟、鬼次郎と鬼三太の名を出す。二人は母といっしょに熊野へ行った。知恵内が、弟君が名乗り出てきたらどうするか問うと、鬼一は、源氏に加担するならば清盛に差し出す、と言う。
ここに、奴の虎蔵(梅玉)が花道から出てくる。十六歳の役だが、それにふさわしく若々しくて綺麗だ。
鬼一は、皆鶴姫を一人置いて帰ってきた虎蔵を杖で打つように知恵内に命じるが、知恵内はためらう。鬼一が自分で打とうとしたところに、皆鶴姫が戻ってきて、自分の責任だからと父を止める。
腰元白菊(種之助)が、湛海が来たと告げ、鬼一と皆鶴姫は引き上げる。
二人になった知恵内と虎蔵は、実は鬼三太と牛若だった。このままでは清盛に虎の巻が渡ってしまうので、宝蔵に忍び込む相談をしているところに、皆鶴姫が来る。2人は、姫に、鬼一に詫びるので仲介してくれるように頼む。姫は、そのかわりに恋の仲立ちをしてくれるように知恵内に頼む。姫は虎蔵に気がある。そして、二人の正体も知っていることを打ち明ける。正体を知られたからには生かしておけないと、姫を手にかけようとする知恵内。そこに湛海が現れ、姫は自分のものにするのだからと連れて行こうとする。湛海、グッジョブ! しかし、2人の正体を清盛に注進するという湛海を、虎蔵実は牛若が斬り捨てる。そして、皆鶴姫に、鬼一の寝室に案内するように言う。
皆鶴姫が虎蔵に言い寄るのが面白い。芝雀は色気があって可愛い。
動きがあるし、それぞれの役の衣装も綺麗だし、山が連なっていて遠くの山は薄く描いてある背景も菊も綺麗で、歌舞伎らしい面白い幕だった。
三幕目「檜垣茶屋の場」
鬼次郎が梅玉、東蔵がお京。それでも、茶屋の亭主の「若い時分の二人づれ。後でしっぽり」という台詞はある。
門の向こうから現れる大蔵卿役の吉右衛門は、登場の瞬間から可愛い。吉右衛門は、「頼朝の死」の頼家とか、ちょっと変なこういう役の方が私は好きだ。
大詰 「大蔵館奥殿の場」
常盤(魁春)と鬼次郎、東蔵の三人で、あまり動きもなく、常盤の台詞が延々と続くこの幕は、前に眠ったことがあり、今回は眠らなかったが、やっぱり退屈った。
大蔵卿の「いなしゃませ」のイントネーションが、映画で十三代目仁左衛門が繰り返し教えていたのと違う。確か、亀治郎もそうだった。イントネーションも家によって違うのかもしれない。
大蔵卿が「めでたいのぉ」とギバで決まった瞬間に、「播磨屋」と掛ける声がそろった。
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