十二月大歌舞伎 夜の部2015/12/24 23:48

2015年12月19日 歌舞伎座 午後4時半開演 1階13列18番

妹背山婦女庭訓

「杉酒屋」

観るのは初めてかもしれない。求女をめぐるお三輪と橘姫の三角関係であって、とても楽しい幕だった。

丁稚子太郎役の團子が出てくると一際大きな拍手が来る。のびのびしたいい子、という感じがする。お三輪(七之助)、求女(松也)と並び、求女の言葉を真似て「お三輪どの、もうお戻りか」と言うが、「お戻りか」の台詞の調子まで真似ているのが面白い。
こんな時代はあっという間に過ぎてしまうのだな、と思う。今月は團子親子の「物珍しさ」が印象的で、綺麗なお兄さんたちや、玉三郎出世作のお三輪もかすんでしまった。

橘姫役の児太郎は、被り物をとるとギョッとするようなごつい顔で、お姫様の拵えが似合わないなあ、とは思うが、芝居そのものは悪くない。

「道行恋苧環」

お三輪(七之助)、求女(松也)、橘姫(児太郎)。
求女がいい男でないと三角関係がつまらないが、その点、松也はいい男なので役に合っている。七之助と松也は、今月三度目の恋人役。
この幕は舞踊なので、綺麗ではない児太郎が一番うまかった。

「三笠山御殿」

鱶七役の松緑の台詞が相変わらず下手だ。台詞なしの荒事のシーンになるといい。
豆腐買いのおむらは、中車。初めての女形だ。所作をじっと見ていると、中車がここまで仕上げるのは大変だったろうな、と思う。花道の引っ込みまで、特に破綻はなかった。

玉三郎のお三輪は哀れを感じさせてはまり役だが、きょうの席は前の人の頭でちょうどお三輪がいる舞台前方中央あたりが隠れるので、ストレスを感じた。

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