二月大歌舞伎 夜の部2020/02/09 23:43

2020年2月5日 歌舞伎座 午後4時半開演 3階2列2番

「八陣守護城」

我當(佐藤正清)の状態が心配だったが、声は十分に出ていたし、多少聞きづらい台詞はあったが年寄のことと思えばそれもかまわないような気がした。
萬太郎がやる正木大介は13代目仁左衛門の最後の舞台で愛之助が演じた役だ。前髪の、似合う役をもらっていたのだな、と思った。萬太郎の台詞はきびきびしていて良い。
斑鳩平次の進之介は見た目がすっきりしている。

「羽衣」
綺麗な玉三郎の天女と、踊りがうまい勘九郎の伯竜で理想的な一幕だった。

「文七元結」
各役が粒ぞろいで、良い芝居だったと思う。
長兵衛の菊五郎、女房の雀右衛門、娘お久の莟玉、角海老女房の時蔵、文七の梅枝、鳶頭の梅玉。
この芝居については、昭和の時代に初めて観た勘三郎が長兵衛をやった舞台が印象深く、文七元結を観るときにはいつも思い出しながら観る。勘三郎と文七の八十助と鳶頭の孝夫はとびぬけて良かったが、角海老女房の玉三郎と、お久の染五郎が酷かった。
私にとっては勘三郎の長兵衛が永遠のベストだが、それは別としてきょうの舞台はみんな出来が良かった。
時蔵の肩を叩いている真秀は可愛かったし、最後に綺麗な着物を着て実家に戻ってくるお久の莟玉も可愛かった。

「道行故郷の初雪」
梅玉の忠兵衛と、秀太郎の梅川。新口村にいる二人のところに、万才の松緑が出てきて、踊りを見せる。
雪景色の中に綺麗な着物を着て立っている二人の美しさ。それに松緑の踊りが見られて得した気分。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://wonwon50.asablo.jp/blog/2020/02/09/9212112/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。