歌舞伎座こけら落とし 5月大歌舞伎 第二部 ― 2013/05/17 00:27
2013年5月14日 歌舞伎座 午後2時40分開演 1階15列11番
花道のすぐ内側のブロックは前は6席並びだったが今は8席に増えたので、席につく時は花道の横に座るような感じがしなかった。座った後、そういえばここは花道の近くなんだと思った。舞台からは遠いが舞台を見るのは楽で、花道の上の役者の姿もよく見える良い席だ。
「伽羅先代萩」
私が一番好きな、八汐が政岡に嫌味を言って鶴千代にやり込められる場面がなかったのがすごく残念。あれは面白いと同時に、政岡と反対派の対立を観客に印象付ける場面だと思うのだが。
政岡(藤十郎)、鶴千代、千松(福太郎)の花道の出はない。何年か前に花道のすぐ横で観たとき、花道を歩いて行く千松の足があまりに小さくて、あんなに小さい子が死ぬのかと涙が出そうになった。
政岡が用意する御膳を2人が待っている場面で、千松の台詞、「さむらいの子というものは~おなかがすいてもひもじゅうない」の最後の「い」が頼りなくて、それがいかにもお腹をすかしている雰囲気で可愛いので客が笑う。
ここの場面は、小さい千松の折り目正しい動きや挨拶があって、千松が目立つ。今月は政岡をやっつける場面がないので鶴千代はいつもより目立たない。
栄御前役の秀太郎は、身分の高い老女の役はうまい。今月は少し太い声の台詞が特に良いと思う。
八汐の役は梅玉だが、千松を殺して、後で自分が殺されるだけで、一番面白い場面がないのでもったいない。
最近翫雀を観る機会が増えたせいか、藤十郎を見ていたら声が翫雀に似ていると思った。藤十郎は隙のない演技で素晴らしいが、千松が殺されたのを嘆く場面は泣けなかった。
床下は、吉右衛門の男之助と幸四郎の仁木で兄弟共演。ほんの短い場面だが吉右衛門の台詞が素晴らしい。ネズミも活躍。前後に面灯りを伴った仁木の引っ込みが堪能できる席でラッキーだった。
「廓文章」
伊左衛門役の仁左衛門は、もう何回観たことか。 薄い肩とほっそりした長身に、紫色の紙衣がよく似合う。
吉田屋の座敷は正月のルテアトル銀座のように繭玉がたくさん飾ってあって、華やかな舞台だ。
喜左衛門は彌十郎で、おきさの秀太郎とは身長差夫婦。秀太郎の声が時々聞こえにくかった。弥十郎は良かったと思う。
何度も観たお決まりのやりとりが続くが、いちいち楽しい。炬燵を踏み越えていくだけで楽しい。楽しいが、夕霧役の玉三郎が出てくるまでが長い。
夕霧の役は、懐紙で顔を隠して登場するときや、黙って座っているときに美しいことだけが玉三郎に求められているような気がする。後ろ向きになって豪華な打掛を広げて見せるとき以外は、ワーーーッと拍手するところがない。だから玉三郎ファンとしては物足りない。
玉三郎が出てくるまでは可愛い仁左衛門が拗ねてるので良かったが、玉三郎が出てきてからは、玉三郎の方が拗ねてる方が、このコンビのファンとしては嬉しい。
しかし、2人が立ち上がった姿はやっぱりお似合いだ。久しぶりに見る、背中合わせに互いの顔を見かわす姿は美しい。
最後は勘当が解けて千両箱が運び込まれ、こけら落としにふさわしい目出度い演目だ。
花道のすぐ内側のブロックは前は6席並びだったが今は8席に増えたので、席につく時は花道の横に座るような感じがしなかった。座った後、そういえばここは花道の近くなんだと思った。舞台からは遠いが舞台を見るのは楽で、花道の上の役者の姿もよく見える良い席だ。
「伽羅先代萩」
私が一番好きな、八汐が政岡に嫌味を言って鶴千代にやり込められる場面がなかったのがすごく残念。あれは面白いと同時に、政岡と反対派の対立を観客に印象付ける場面だと思うのだが。
政岡(藤十郎)、鶴千代、千松(福太郎)の花道の出はない。何年か前に花道のすぐ横で観たとき、花道を歩いて行く千松の足があまりに小さくて、あんなに小さい子が死ぬのかと涙が出そうになった。
政岡が用意する御膳を2人が待っている場面で、千松の台詞、「さむらいの子というものは~おなかがすいてもひもじゅうない」の最後の「い」が頼りなくて、それがいかにもお腹をすかしている雰囲気で可愛いので客が笑う。
ここの場面は、小さい千松の折り目正しい動きや挨拶があって、千松が目立つ。今月は政岡をやっつける場面がないので鶴千代はいつもより目立たない。
栄御前役の秀太郎は、身分の高い老女の役はうまい。今月は少し太い声の台詞が特に良いと思う。
八汐の役は梅玉だが、千松を殺して、後で自分が殺されるだけで、一番面白い場面がないのでもったいない。
最近翫雀を観る機会が増えたせいか、藤十郎を見ていたら声が翫雀に似ていると思った。藤十郎は隙のない演技で素晴らしいが、千松が殺されたのを嘆く場面は泣けなかった。
床下は、吉右衛門の男之助と幸四郎の仁木で兄弟共演。ほんの短い場面だが吉右衛門の台詞が素晴らしい。ネズミも活躍。前後に面灯りを伴った仁木の引っ込みが堪能できる席でラッキーだった。
「廓文章」
伊左衛門役の仁左衛門は、もう何回観たことか。 薄い肩とほっそりした長身に、紫色の紙衣がよく似合う。
吉田屋の座敷は正月のルテアトル銀座のように繭玉がたくさん飾ってあって、華やかな舞台だ。
喜左衛門は彌十郎で、おきさの秀太郎とは身長差夫婦。秀太郎の声が時々聞こえにくかった。弥十郎は良かったと思う。
何度も観たお決まりのやりとりが続くが、いちいち楽しい。炬燵を踏み越えていくだけで楽しい。楽しいが、夕霧役の玉三郎が出てくるまでが長い。
夕霧の役は、懐紙で顔を隠して登場するときや、黙って座っているときに美しいことだけが玉三郎に求められているような気がする。後ろ向きになって豪華な打掛を広げて見せるとき以外は、ワーーーッと拍手するところがない。だから玉三郎ファンとしては物足りない。
玉三郎が出てくるまでは可愛い仁左衛門が拗ねてるので良かったが、玉三郎が出てきてからは、玉三郎の方が拗ねてる方が、このコンビのファンとしては嬉しい。
しかし、2人が立ち上がった姿はやっぱりお似合いだ。久しぶりに見る、背中合わせに互いの顔を見かわす姿は美しい。
最後は勘当が解けて千両箱が運び込まれ、こけら落としにふさわしい目出度い演目だ。
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