社会人のための歌舞伎入門 ― 2007/11/17 22:08
2007年11月16日 国立劇場大劇場 午後7時開演 1階13列31番
去年の忠臣蔵も同じ席で観た。特別席なのだが、ちょうど真ん中のため、前の人の頭で舞台の真ん中が見えなくなる。あまり良い席とは言えない。
入り口を入ったところで、コートのポケットに入るくらいの小冊子を渡された。目次の内容は、「『摂州合邦辻』について」、「配役・すじがき」、「邦楽連名」、「出演者紹介」、「上演台本」、「歌舞伎用語メモ」、「入門書リスト」。
7時から7時25分 解説 「義太夫狂言の楽しみ方」 坂東秀調
「上演台本」のページには庵室の場の台本が載っている。解説の秀調は「冊子の○○ページの××をご覧ください」と言って、横の浄瑠璃と三味線が「打ち連れ立ち帰る」を義太夫でやるとこうなりますよ、とやってみせる。
玉手の台詞「俊徳様の御事は寝た間も忘れず」を秀調が言って、義太夫が続く、というのもあった。
糸に乗った台詞、というのの説明で、入江丹蔵が花道を「ご注進ご注進」と入ってきて、追ってきた武士と海の落ちるまでのシーンを見せた。このシーンを見るのは今年八回目。最後は、下手後方に消えるのではなく、スッポンから下がっていった。
この後、休憩が15分。
7時40分から9時10分 「摂州合邦辻 合邦庵室の場」
この幕だけを観た人がどれだけ面白いと感じたかはわからないが、最初の解説の時に「俊徳様の御事は寝た間も忘れず」の台詞を紹介したのは良かったと思う。玉手が俊徳丸への思いを吐露する台詞の始まりだからだ。ここから、この幕がぐっと盛り上がってくる。
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