紀尾井舞の会2009/07/23 19:17

パンフレット

2009年7月22日 紀尾井小ホール 午後6時半開演

いつもギリギリに行くのにきょうは珍しく開場前に行って、小ホールが開場するのをしばらく待っていた。客席に座っていたらお囃子が練習している音が聞こえた。

きょうは上方舞四流派の家元の舞の会なのだが、このホールだけあって音の良さの方に感動した。いつもは耳を素通りする唄の文句が頭に入ってきた。入口でもらったパンフレットに唄の文句が書いてあるのも良かった。

間に二十分の休憩があり、八時に終わった。

地唄 「竹生島」 山村若、 唄、三弦 富山清琴、箏 富山清仁

山村若は大好きだが、きょうは何故かあまりのめりこんで見られなかった。うまいとは思うのだが。

地唄 「綱」吉村輝章、唄、三弦 富山清琴、箏 富山清仁

渡辺綱が馬に乗って羅生門に行く話。吉村雄輝の振り付けで、この流派の代表作だそうだ。面白かった。

一中節「辰巳の四季」 井上八千代、浄瑠璃 宇治はる、三味線 宇治をと

陰囃子もついていた。色っぽい人が踊ったら色っぽくなる踊りだろう。井上八千代の踊りは無駄がなく端正だがつまらない。

義太夫「都みやげ」 楳茂都扇性、浄瑠璃 竹本愛太夫、三味線 野澤松也(義太夫)

愛之助は今日は巡業が休みの日で、いっしょに巡業している愛太夫もいっしょだ。襲名のときと同じ振り付けだそうで、見覚えがあった。今回は下手、襲名のときとは逆側から見だので、狐の手つきがよく見えた。歌舞伎の所作などが入っていて愛之助が踊りやすいもののようだ。愛之助は他の舞手と比べて表情豊か。 やっぱり座敷で舞う人ではなく舞台で舞う人という感じがした。