三月花形歌舞伎 夜の部2013/03/26 20:02

2013年3月25日 新橋演舞場 午後4時半開演 1階7列37番

「一條大蔵譚」

檜垣茶屋の場、鬼次郎役の松緑は痩せた。頬がこけて、つり目気味の化粧なので、辰之助に似る。 松緑は古典の方が台詞の粗が目立たないようだ。

お京役の壱太郎は、ここ一年でびっくりするくらい安定してきた。3年くらい前はひたすら可愛いだけだったのに、今は落ち着いた女の役が板について、松緑との年齢差を感じない。

お京の踊りはうまかったが、私はどうしても玉三郎を思い出して、あれがまた見たいと思ってしまう。

染五郎の大蔵卿は良かった。 バカっぽさが自然で、明るくて、上品。染五郎の貴公子役は絶品。「一條大蔵譚」は好きな話ではないが、染五郎が演じると観ていて楽しい。
奥殿の最後、「いなしゃませ」のイントネージョンが、十三代目仁左衛門が映画の中で何度も弟子に言いなおさせていた通りで、ちょっとびっくりした。あの映画を見た後は、いつも気にしているのだが、亀治郎も吉右衛門も十三代目仁左衛門とは違うイントネーションだったので、関東と関西は違うのかと思っていた。

「二人椀久」

珍しく終始眠かったので感想なし。
仁左衛門の時とは振付が違うようだ。