MOTHER(マザー)2014/09/27 15:15

2014年9月27日 新宿ピカデリー シネマ3 午前11時開演 C-1

上映後に、初日舞台挨拶があった。
マスコミの人が前の2列に座って、スクリーンの前でマイクのテストやホワイトバランスのテストをした後、司会のミックさんという女性が出た。電話のヒロシの声が楳図監督だったのがわかった人?と訊かれたが私はわからなかった。でもわかった人がけっこういて、きょうは楳図ファンが多そうだった。監督と役者が入って来て、上手から楳図かずお、舞羽美海(編集者)、愛之助(楳図)、真行寺君枝(お母さん)の順で並んだ。

映画全体が、楳図漫画のテイスト。話の運びも画面構成も、楳図の手によるものだと思うと、最低線が保証されている安心感がある。
たまに、漫画の一部が出る。お母さんは楳図が描くきれいな女の人の絵を怖がる、ということで、教室の壁いっぱいに楳図の女の子の絵を貼ったのが面白かった。

愛之助がトークショーでボーター柄の幅が何度も変わる、と言っていたので注目していたが、普通のときは7本、テンションが上がっているときはその2倍くらい、ゆったりした気持ちのときは4本、程度の違いしかわからなかった。

愛之助はきょう、この映画は歌舞伎に通じるところがある、女性がみんな綺麗だし、と言っていたが、たしかに、愛之助演じる楳図がすごく興奮して、病院で首に注射をされるところは、目が寄っていて「注射の見得」のようだった。

真行寺君枝は「ゆれるまなざし」で資生堂のコマーシャルに出たときは高校生だったが、今は愛之助の母親役。愛之助が「おかあさんがきれいすぎないか」楳図が「あやしい美しさ」と口をそろえて褒めるのも無理はない、顔立ちの綺麗な人だ。楳図は真行寺君枝のメーキャップにはこだわったそうだ。きれいな顔のメーキャップの上に怖い顔のメーキャップを重ねることもあったとか。
真行寺が「君待てども」を歌いながら歩くシーンが印象的。タイトル通り、この映画の中心を成すキャラだ。他の配役はどうでもいいようなもので、お母さん役に真行寺君枝を起用したのがこの映画の成功の原因だろう。

最後のフォトセッションでは、観客の前にスクリーンの方を向いて立ち、楳図が「マザー、大ヒット」というのに続いて、観客全員が、入るときにもらったグワシの形の厚紙を前に出して「グワシ」と言って、写真におさまった。

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