二月大歌舞伎 夜の部2008/02/16 21:13

2008年2月13日(水) 午後4時半開演 歌舞伎座 1階5列37番

4時少しすぎに歌舞伎座に行ったが、昼の部の終演が4時5分だったらしく、中に入れたのが4時15分だった。きょう観たいのは鏡獅子だけだったので、他の演目は寝ても良いつもりだった。

「壽曽我対面」

全体に衣装も演技もくすんでいてつまらなかった。後ろに並んでいる役者たちも含めてうまい人たちが気を入れてやらないとただ退屈なだけの演目だと思う。途中で眠った。

「初代松本白鸚二十七回忌追善 口上」

口上に並んだのは下手から吉右衛門、染五郎、幸四郎、松緑、雀右衛門。 幸四郎が、白鸚の思い出話をした。病院のベッドで家族が白鸚の身体をさすっているときに、お母さんが昔巡業先にバレンタインのチョコレートを送った話をして「あれはどこだったかしら、忘れちゃったわねえ」と言ったら、それまで目をつぶっていた白鸚が目を開いて「松江だよ」と言ったそうだ。

私の知人は、白鸚を知っている人から「神様のような人」と聞いたそうだ。

「熊谷陣屋」

何度も観ているのだが、仁左衛門の熊谷でも観たのだが、面白さがわからない演目。仁左衛門の時は花道の近くで仁左衛門を見られたのでそれだけは嬉しかった。幸四郎の熊谷は真摯に演じているように見えない。ただ上手い役者に見えることだけを考えて演じているように見える。でも全然うまくない。世話物をやっているのを見ているときは、幸四郎のメインの役じゃないものをやってると思っていたが、そういう世話物の役の方がずっとましだった。

「春興鏡獅子」

染五郎の弥生は綺麗だが踊りは冴えなかった。これの前に見た弥生は去年の7月の愛之助だが、愛之助の弥生には有無を言わさず「これはこういう踊りなのっ」と観客をねじ伏せる線の太さがあった。あれはあの日一日限りで愛之助も思い切ってやっていたからかもしれないし、また、女形をやることに慣れているからかもしれない。染五郎は女形としての自分に自信がなく、それで観ているほうも何となく不安を感じるのかもしれない。

その点、胡蝶の2人の方が自信を持って嬉しそうに踊っているように見えた。小さい方の子、梅丸じゃないほうの子は名前は知らないが踊りが好きなんだろうと感じられる踊りで、とてもよかった。

獅子になってからの動きは良かった。船弁慶の静と知盛のときと同じだ。