初春花形歌舞伎 夜の部2009/01/04 02:37

2009年1月3日 新橋演舞場 午後4時半開演 1階3列31番

「七つ面」

赤い幕の後ろに置いてある面がいくつか見えた。赤い幕の後ろから現れたのは翁の面をつけた海老蔵。 白く長い指が面をはずすと、きれいな顔。次は猿の面をつけて踊る。後見から後ろ手で面を受取り、後ろを向いて下を向いてパカッと面を落とし、新しい面をつける。そんなに難しい踊りを踊っているわけではないのだが、とても良かった。般若の面をつけた時が特に魅力的だった。

「封印切」

忠兵衛役の獅童が花道を出てきたときは、去年の浅草歌舞伎の見染めの場の与三郎と役を交換したら良いのではないかと思ったが、しゃべり出したら関西弁が意外に似合っていた。獅童の顔は本当に便利。

梅川の笑三郎はちょっとおとなっぽすぎる印象。

門之助のおえんは悪くない。

八右衛門の猿弥は忠兵衛と同年輩の友達の感じがしてコンビネーションが良かった。

「弁天娘女男白浪」

去年の浅草でカッコ良かった獅童の南郷をまた見られて嬉しい。海老蔵の弁天小僧は国立劇場で観たときには、こんなゲテ物を二度と見られないだろうと思って見たのだが、きょう見たら声もずいぶん安定して、名調子になりそうなので、まだ何回か見られそうだ。