NINAGAWA 十二夜2009/06/20 23:26

2009年6月14日 新橋演舞場 午後4時半開演 1階8列40番

前回、歌舞伎座の2階で観たときの方が綺麗な舞台だと思った。演舞場は舞台の幅が狭くてゆったり感が落ちるのと、1階から見ると舞台も鏡も見える範囲が狭い。

芝居中に何回かスヤスヤ眠ってしまったが、この芝居は好きだ。3人の女形(菊之助、亀治郎、時蔵)にそれぞれ魅力があるからだと思う。主役のアンドロギュノス菊之助が若いうちが旬の芝居か、とも思う。

亀治郎の麻阿は相変わらず、これこそ亀治郎の真の姿のように見える。捨助、英竹、と次々に踊るところでは、最後に踊らされる麻阿の亀治郎が本当に嬉しそう。みんなで坊太夫を叩くところでは、棒で叩くだけでなく拳骨で殴っていたが、その手の出し方がカッコ良かった。

時蔵の織笛姫はお姉さんぽいのが魅力ではあるのだが、特に最初に出てきたときの声が年増すぎた。この人が、獅子丸実は琵琶姫を好きになるところが良いので、最後に同じ顔の兄と結ばれると、お前は顔が同じなら中身はどうでも良いのか、とつっこみを入れたくなる。