マリインスキー・バレエ 「イワンと仔馬」 ― 2009/12/12 18:06
2009年12月9日 東京文化会館 午後7時開演 1階R11列
これは旧題「せむしの仔馬」で、アラベスク第二部でノンナとヴェータが団員になれるかどうかの卒業コンサートでこのタイトルロールを踊った。「せむしの仔馬」は有名なのになかなかやらないなとずっと思っていて、今回やっと見られた。
振付は最近のものらしく、新しい感じがした。いくつかのグループが次々に踊る感じがくるみ割り人形と似ていて、作曲がチャイコフスキーなら良かったのにと思った。作曲はプリセツカヤの旦那のシチェドリンという人で、映画化されたこともあって有名だけれどもバレエ音楽として一流なわけではないのが、上演頻度が(少なくとも日本では)高くない理由かもしれない。
一幕目は上半身裸のイワンとかわいい仔馬が踊って、ものすごく私好みのバレエだった。二幕目ではお姫様のソロがあり、お姫様いらないのにと思ったが、踊りだしたら良かった。音楽も、お姫様の踊りの時に限ってすごく良い。これでシチェトリンがプリセツカヤを落としたわけか。
仔馬を踊ったのはノンナ・ペトロワならぬイリヤ・ペトロフ君。去年ワガノワバレエ学校を卒業したばっかりの子で、写真で見ても肉眼で見ても可愛い。イワンに追い払われるあたりのしぐさがうまくて、なかなか芝居心がありそう。イワンはロブーヒンだった。写真で見るとサラファーノフが可愛くてロブーヒンはイマイチだが、肉眼では十分可愛かった。姫君はテリョーシキナ。腕が非常に長い、という印象。
主役級がうまいのはもちろんだが、群舞の1人1人のレベルが揃っているのが流石にマリインスキー。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://wonwon50.asablo.jp/blog/2009/12/12/4754430/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。