歌舞伎座こけら落とし吉例顔見世 初日 昼の部 ― 2013/11/04 22:18
2013年11月1日 歌舞伎座 午前11時開演 1階11列26番
仮名手本忠臣蔵
人形がエッヘンエッヘンと言いながら配役を紹介するところから忠臣蔵の雰囲気が盛り上がる。拍手は吉右衛門の名が呼ばれたときが一番大きかった。
「大序」
下手から幕が開いて、役者はみんな目をつぶっている。七之助(直義)は目を閉じているときの顔があまり綺麗じゃなかった。目を開けてからは、まあ良かったが、声が現実的なのでお公家さん風ではない。
芝雀(顔世)と左團次(師直)は身体の大きさが違うし芝雀は可愛いので、師直が言い寄るシーンはいかにもセクハラ。
「三段目」
進物場はいつもコミカルだ。中心になる鷺坂伴内役の松之助は足の動きも面白く、全体に滑稽味が強かった。
松の間刃傷の場の前に、長いゴザを抱えた大道具のお兄さんが出てきて、ゴザを投げるとぴったり反対側の隅まで届くので、観客が拍手する。こういうお約束があるのが忠臣蔵の楽しみの一つだ。
師直役の左團次は、特にうまいというわけではないが柄のせいか、この役に合うなあと感じる。
「四段目」
切腹の場は力弥役の梅枝に判官(菊五郎)の恋人らしい色香があって良かった。部屋に入ってきて、判官の前に客席にお尻を向けてすわり、いやいやというように頭をふる。
「いまだ参上 つかまつりませぬ」の台詞は「つかまつりませぬ」の声に気持ちが入って、二度目の台詞は悲しい気持ちの高まりが感じられた。声が良いとか悪いとかでなく、さまざまな感情をうまく乗せられそうな声だと感じた。
薬師寺(歌六)の動きが文楽のようだ。石堂の役が左團次で、師直と同じ声がまた聞こえるので不思議。
菊五郎はうまいが、十分分別のある大人に見えるので、判官の雰囲気とは少し違うのではないかと思う。夜の勘平が、菊五郎の本領発揮の役だろう。
吉右衛門の大星は貫禄があってうまいが、このタイプの役のときの吉右衛門が私は苦手。
私が好きな大星は去年の染五郎だ。
「道行旅路の花聟」
城明け渡しの場で吉右衛門が幕外の引っ込みをした後、帰る気になっていたらもう一幕あった。
勘平(梅玉)、おかる(時蔵)、伴内(團蔵)。
おかるは矢絣の着物を着ている。そういえば御園座のとき孝太郎も矢絣を着ていた。時蔵はきれいだから御所模様が似合いそうだが、矢絣の方が正統派なんだろうか。
この2人は、恋人同士というより、恋人のふりをして情報を集めようとしている間者だと思って見たほうが楽しめる。2人ともきちんとしていて仕事ができそうだ。
仮名手本忠臣蔵
人形がエッヘンエッヘンと言いながら配役を紹介するところから忠臣蔵の雰囲気が盛り上がる。拍手は吉右衛門の名が呼ばれたときが一番大きかった。
「大序」
下手から幕が開いて、役者はみんな目をつぶっている。七之助(直義)は目を閉じているときの顔があまり綺麗じゃなかった。目を開けてからは、まあ良かったが、声が現実的なのでお公家さん風ではない。
芝雀(顔世)と左團次(師直)は身体の大きさが違うし芝雀は可愛いので、師直が言い寄るシーンはいかにもセクハラ。
「三段目」
進物場はいつもコミカルだ。中心になる鷺坂伴内役の松之助は足の動きも面白く、全体に滑稽味が強かった。
松の間刃傷の場の前に、長いゴザを抱えた大道具のお兄さんが出てきて、ゴザを投げるとぴったり反対側の隅まで届くので、観客が拍手する。こういうお約束があるのが忠臣蔵の楽しみの一つだ。
師直役の左團次は、特にうまいというわけではないが柄のせいか、この役に合うなあと感じる。
「四段目」
切腹の場は力弥役の梅枝に判官(菊五郎)の恋人らしい色香があって良かった。部屋に入ってきて、判官の前に客席にお尻を向けてすわり、いやいやというように頭をふる。
「いまだ参上 つかまつりませぬ」の台詞は「つかまつりませぬ」の声に気持ちが入って、二度目の台詞は悲しい気持ちの高まりが感じられた。声が良いとか悪いとかでなく、さまざまな感情をうまく乗せられそうな声だと感じた。
薬師寺(歌六)の動きが文楽のようだ。石堂の役が左團次で、師直と同じ声がまた聞こえるので不思議。
菊五郎はうまいが、十分分別のある大人に見えるので、判官の雰囲気とは少し違うのではないかと思う。夜の勘平が、菊五郎の本領発揮の役だろう。
吉右衛門の大星は貫禄があってうまいが、このタイプの役のときの吉右衛門が私は苦手。
私が好きな大星は去年の染五郎だ。
「道行旅路の花聟」
城明け渡しの場で吉右衛門が幕外の引っ込みをした後、帰る気になっていたらもう一幕あった。
勘平(梅玉)、おかる(時蔵)、伴内(團蔵)。
おかるは矢絣の着物を着ている。そういえば御園座のとき孝太郎も矢絣を着ていた。時蔵はきれいだから御所模様が似合いそうだが、矢絣の方が正統派なんだろうか。
この2人は、恋人同士というより、恋人のふりをして情報を集めようとしている間者だと思って見たほうが楽しめる。2人ともきちんとしていて仕事ができそうだ。
明治座11月花形歌舞伎 昼の部 ― 2013/11/15 02:42
2013年11月8日 明治座 午前11時開演 2階1列13番
「鳴神」
笑也の雲絶間は綺麗だった。台詞がうまい人ではないので、花道に座っているときの話はつまらないが、舞台に出て鳴神上人と2人になってからのやり取りは良い。上人が「ここは何々」と言いながら腕を下の方に伸ばしてきて、雲絶間が「お師匠さま」と言うまで客席が息をのみ、最後にクライマックスを迎える感じを玉三郎以来、久々に味わった。
右近の鳴神上人は怒りの形相になってからが良かった。観たことはないのだが、猿之助はこんな感じだったのだろうという気がした。
「瞼の母」
新悟は今月はここで、半次郎の妹おぬいをやっている。半次郎は松也。背が高い兄妹だ。母のおむらは右之助で、松也との身長差が実際の母と息子によくありそうな感じ。すごくびしっとした母親なので、この人の息子でも字が読めないなんてことがあるんだろうか、と思った。
忠太郎は獅童。この役がニヒルでなくてはいけないのなら、獅童に合っているとは思わない。獅童の場合、いい男で甘ったれにも見える人が母を探しているのが女から見て愛しい。
巡業のときと同じ、夜鷹おとら役の徳松が今回も良い。日本青年館は花道がなくて通路を去って行ったが、今回は花道を引っ込む。揚幕の奥に引っ込んでからも忠太郎に声をかけていたようだ。
「供奴」
松也の供奴って、どうなんだろうと思ったが、意外に良くて、この踊りの見方が変わった。
花道での足さばきを見ても、踊りは決してうまくない。しかし、足の長い松也が奴さんの格好で酒を飲んだりする様子を見ていたら、若いサラリーマンが外出したときにこっそり一杯ひっかけたみたいな風景が頭に浮かんで、面白いと思った。
この踊りは現代にあてはめたら、そういう話ではないのか。
仲之町の風景の中で若い男の魅力にあふれた松也がころっと転がったり、いろいろ動いてくれて、楽しかった。
「鳴神」
笑也の雲絶間は綺麗だった。台詞がうまい人ではないので、花道に座っているときの話はつまらないが、舞台に出て鳴神上人と2人になってからのやり取りは良い。上人が「ここは何々」と言いながら腕を下の方に伸ばしてきて、雲絶間が「お師匠さま」と言うまで客席が息をのみ、最後にクライマックスを迎える感じを玉三郎以来、久々に味わった。
右近の鳴神上人は怒りの形相になってからが良かった。観たことはないのだが、猿之助はこんな感じだったのだろうという気がした。
「瞼の母」
新悟は今月はここで、半次郎の妹おぬいをやっている。半次郎は松也。背が高い兄妹だ。母のおむらは右之助で、松也との身長差が実際の母と息子によくありそうな感じ。すごくびしっとした母親なので、この人の息子でも字が読めないなんてことがあるんだろうか、と思った。
忠太郎は獅童。この役がニヒルでなくてはいけないのなら、獅童に合っているとは思わない。獅童の場合、いい男で甘ったれにも見える人が母を探しているのが女から見て愛しい。
巡業のときと同じ、夜鷹おとら役の徳松が今回も良い。日本青年館は花道がなくて通路を去って行ったが、今回は花道を引っ込む。揚幕の奥に引っ込んでからも忠太郎に声をかけていたようだ。
「供奴」
松也の供奴って、どうなんだろうと思ったが、意外に良くて、この踊りの見方が変わった。
花道での足さばきを見ても、踊りは決してうまくない。しかし、足の長い松也が奴さんの格好で酒を飲んだりする様子を見ていたら、若いサラリーマンが外出したときにこっそり一杯ひっかけたみたいな風景が頭に浮かんで、面白いと思った。
この踊りは現代にあてはめたら、そういう話ではないのか。
仲之町の風景の中で若い男の魅力にあふれた松也がころっと転がったり、いろいろ動いてくれて、楽しかった。
舞踊詩「黄金の夢」 ― 2013/11/22 01:02
2013年11月19日 東京国際フォーラムホールC 午後2時開演 1階13列30番
一年前の11月23日に盛岡市民ホールでやった公演の再演。きょうも上手の席だが、前回より後ろなので舞台をほぼ正面から見ている感じがした。
1、長唄舞踊「橋弁慶」 振付 初代若柳吉蔵
盛岡のときはこの演目はなかった。壱太郎が義経、若柳吉蔵が弁慶を踊る。
五条大橋で2人が出会う。この後の演目で順に加賀の国の安宅、出羽の国へ行き、最後に平泉で別れる構成だ。
2、長唄舞踊「勧進帳」 振付 若柳吉金吾
去年は義経が壱太郎だったが、今回は花柳基。弁慶は若柳吉蔵、富樫は去年と同じ尾上菊之丞。
名のある舞踊家が3人そろって、見応えのある幕だ。
歌舞伎の勧進帳よりも弁慶の比重が高く、若柳吉蔵が気合いの入った踊りで楽しめた。振付も良い。
3、筑前琵琶「散る花草紙」 上原まり
義経と弁慶は出羽の国で佐藤継信の母に会って壇ノ浦の戦いで継信が死んだことを伝える。そして、平泉に向かう。
4、創作舞踊劇「清衡」
前九年の役で安倍一族が滅び藤原経清が殺された後、安倍貞任の妹で経清の妻である結有(ゆう)が息子の清衡を連れて敵方の清原武貞(花柳基)と再婚し、後三年の役で清衡の義兄真衡(花柳基)が死に、清衡は義家(菊之丞)と組んで異父弟の家衡(花柳源九郎)を下して家長となる、というのが話の流れ。
平泉に着いた義経(壱太郎)と弁慶(吉蔵)の前に清衡の霊(愛之助)が現れ、踊りで戦いを物語る。能の修羅物の法被を着て頭は童子のようなおかっぱで白髪。
去年泊まったホテルはつなぎ温泉というところにあり、そこには義家が馬をつないだという石がある。盛岡行きのバスには「宗任橋」とか「前九年一丁目」というバス停があり、戦いの舞台となった土地だ。だから去年の観客には清衡の踊りの唄に出てくる人名は馴染み深かったろうが、きょうの観客は耳を素通りする人が多いかもしれない。
場面が変わって、芝居が始まる。
安倍貞任、結有の母の沙羅役をやる若柳吉金吾が、踊りも芝居もうまくて凄い。きょうの「勧進帳」の振付もこの人だ。
沙羅は祈祷をする巫女たちの元締めみたいな、ちょっと卑弥呼が入ったようなイメージ。
沙羅は娘の結有(壱太郎)に、敵だった清原武貞に嫁ぎ、子どもを産んで油断させろと言う。
きょうは途中で少し眠ってしまったので、清衡の清丸時代の記憶がない。盛岡で観たときに結有の衣装が「緑の打ち掛けに黄色の着物、紫の扇」という派手なコントラストのがあったが、きょうは見た記憶がない。私が眠っている間に出たのか、それとも無難な色に変えたのか。
義家役の菊之丞は、愛之助、壱太郎という歌舞伎役者の中に一人混じって芝居をしても違和感がなく、多才な人だとあらためて感心した。
出ている人がほとんど舞踊家なので、立ち回りは普段歌舞伎を観ているときより面白い。菊之丞と源九郎二人の立ち回りは特に良かった。一人が大勢を相手にしながら前に進んでいく、歌舞伎でよく見る立ち回りも、愛之助と菊之丞では違うものだな、と眺めた。
戦いが終わり、場面が変わって中尊寺金色堂が現れ、束帯姿の清衡が出てくる。桜の花びらが舞う美しい場面だ。愛之助の台詞が舞台の美しさに負けていなくて立派。
最後の場では義経と弁慶が追手に囲まれている。弁慶は義経を逃がし、一人で何人もの敵を引き受けて、幕となる。
カーテンコールは各グループと一人一人が出てきてお辞儀した後、並んだ。
去年のような花束贈呈はなかった。
一年前の11月23日に盛岡市民ホールでやった公演の再演。きょうも上手の席だが、前回より後ろなので舞台をほぼ正面から見ている感じがした。
1、長唄舞踊「橋弁慶」 振付 初代若柳吉蔵
盛岡のときはこの演目はなかった。壱太郎が義経、若柳吉蔵が弁慶を踊る。
五条大橋で2人が出会う。この後の演目で順に加賀の国の安宅、出羽の国へ行き、最後に平泉で別れる構成だ。
2、長唄舞踊「勧進帳」 振付 若柳吉金吾
去年は義経が壱太郎だったが、今回は花柳基。弁慶は若柳吉蔵、富樫は去年と同じ尾上菊之丞。
名のある舞踊家が3人そろって、見応えのある幕だ。
歌舞伎の勧進帳よりも弁慶の比重が高く、若柳吉蔵が気合いの入った踊りで楽しめた。振付も良い。
3、筑前琵琶「散る花草紙」 上原まり
義経と弁慶は出羽の国で佐藤継信の母に会って壇ノ浦の戦いで継信が死んだことを伝える。そして、平泉に向かう。
4、創作舞踊劇「清衡」
前九年の役で安倍一族が滅び藤原経清が殺された後、安倍貞任の妹で経清の妻である結有(ゆう)が息子の清衡を連れて敵方の清原武貞(花柳基)と再婚し、後三年の役で清衡の義兄真衡(花柳基)が死に、清衡は義家(菊之丞)と組んで異父弟の家衡(花柳源九郎)を下して家長となる、というのが話の流れ。
平泉に着いた義経(壱太郎)と弁慶(吉蔵)の前に清衡の霊(愛之助)が現れ、踊りで戦いを物語る。能の修羅物の法被を着て頭は童子のようなおかっぱで白髪。
去年泊まったホテルはつなぎ温泉というところにあり、そこには義家が馬をつないだという石がある。盛岡行きのバスには「宗任橋」とか「前九年一丁目」というバス停があり、戦いの舞台となった土地だ。だから去年の観客には清衡の踊りの唄に出てくる人名は馴染み深かったろうが、きょうの観客は耳を素通りする人が多いかもしれない。
場面が変わって、芝居が始まる。
安倍貞任、結有の母の沙羅役をやる若柳吉金吾が、踊りも芝居もうまくて凄い。きょうの「勧進帳」の振付もこの人だ。
沙羅は祈祷をする巫女たちの元締めみたいな、ちょっと卑弥呼が入ったようなイメージ。
沙羅は娘の結有(壱太郎)に、敵だった清原武貞に嫁ぎ、子どもを産んで油断させろと言う。
きょうは途中で少し眠ってしまったので、清衡の清丸時代の記憶がない。盛岡で観たときに結有の衣装が「緑の打ち掛けに黄色の着物、紫の扇」という派手なコントラストのがあったが、きょうは見た記憶がない。私が眠っている間に出たのか、それとも無難な色に変えたのか。
義家役の菊之丞は、愛之助、壱太郎という歌舞伎役者の中に一人混じって芝居をしても違和感がなく、多才な人だとあらためて感心した。
出ている人がほとんど舞踊家なので、立ち回りは普段歌舞伎を観ているときより面白い。菊之丞と源九郎二人の立ち回りは特に良かった。一人が大勢を相手にしながら前に進んでいく、歌舞伎でよく見る立ち回りも、愛之助と菊之丞では違うものだな、と眺めた。
戦いが終わり、場面が変わって中尊寺金色堂が現れ、束帯姿の清衡が出てくる。桜の花びらが舞う美しい場面だ。愛之助の台詞が舞台の美しさに負けていなくて立派。
最後の場では義経と弁慶が追手に囲まれている。弁慶は義経を逃がし、一人で何人もの敵を引き受けて、幕となる。
カーテンコールは各グループと一人一人が出てきてお辞儀した後、並んだ。
去年のような花束贈呈はなかった。
歌舞伎座こけら落とし吉例顔見世 夜の部 ― 2013/11/25 01:15
2013年11月22日 歌舞伎座 午後4時半開演 1階15列12番
忠臣蔵
「五段目」
又五郎の千崎は、周りを見回しながら勘平の言葉を大声で打ち消すあたり、敵討ちの企てを知られまいとしている感じがよく伝わる。
与市兵衛役の人は大抵、声が小さくて聞き取りにくい。今月もそうだ。
定九郎は松緑だが「五十両」の台詞の中には苦手な発音がないようで、いつもの舌足らずな感じがなく、冷血な若い男の雰囲気だった。
席が遠かったせいか、動きが速かったのか、勘平に撃たれた後、口から血を流すところがよく見えず、腿から血が出てきたように見えた。
殺されて、長い足を惜しげもなく舞台上にさらして倒れている定九郎。
勘平が足の先だけでなく全体を触ってみていたら、年寄りの与市兵衛でないことは絶対にわかったのに、と思った。
「六段目」
去年の花形の忠臣蔵は勘平が「いかなればこそ勘平は」と言わなくて淋しかった。菊五郎の勘平を楽しみにしていた。やっぱり良かった。
おかやの東蔵が良かった。
時蔵のおかるはしっかりした女房で、泣き声も太くて、若妻の雰囲気ではない。
千崎は五段目に続いてここでも、外に出てあたりを見まわしたりして警戒している。何度も観ているのに、今回初めて強く印象に残った。
「七段目」
おかるは福助が休演で、代役の芝雀。福助は過去に2回見ているし、芝雀に合う役だと思うので、見られて嬉しい。
梅玉と芝雀の兄妹はサラサラしていて、私の記憶にある2人のやり取りの要所要所が印象に残らないでサラサラ流れて行ってしまうように感じた。
梅玉の平右衛門はうまいし、絞りの柄も似合うし妹への情愛も感じるが、小身者という感じはしない。座敷に三人侍と由良之助がいて、下に平右衛門がいても、平右衛門に殿様の雰囲気がある。
三人侍は権十郎、松江、歌昇。仲居たちにお獅子とはやされるが、3人とも優しげな顔。
きょうの見立ては歌舞伎座と、風力発電だった。
鷹之資が力弥。
「十一段目」
小林平八郎(錦之助)が舞台に出てくると、花道から磯貝役の隼人ともう一人が出て来て、舞台で親子対決。その後、竹森喜多八の歌昇が花道から、ここは俺にまかせろと出て来て泉水の立ち回りになる。
平八郎が正面を向いて喜多八が肩ごしに投げられたり、横向きで喜多八がくるりと前転したり、よく動いていた。
忠臣蔵
「五段目」
又五郎の千崎は、周りを見回しながら勘平の言葉を大声で打ち消すあたり、敵討ちの企てを知られまいとしている感じがよく伝わる。
与市兵衛役の人は大抵、声が小さくて聞き取りにくい。今月もそうだ。
定九郎は松緑だが「五十両」の台詞の中には苦手な発音がないようで、いつもの舌足らずな感じがなく、冷血な若い男の雰囲気だった。
席が遠かったせいか、動きが速かったのか、勘平に撃たれた後、口から血を流すところがよく見えず、腿から血が出てきたように見えた。
殺されて、長い足を惜しげもなく舞台上にさらして倒れている定九郎。
勘平が足の先だけでなく全体を触ってみていたら、年寄りの与市兵衛でないことは絶対にわかったのに、と思った。
「六段目」
去年の花形の忠臣蔵は勘平が「いかなればこそ勘平は」と言わなくて淋しかった。菊五郎の勘平を楽しみにしていた。やっぱり良かった。
おかやの東蔵が良かった。
時蔵のおかるはしっかりした女房で、泣き声も太くて、若妻の雰囲気ではない。
千崎は五段目に続いてここでも、外に出てあたりを見まわしたりして警戒している。何度も観ているのに、今回初めて強く印象に残った。
「七段目」
おかるは福助が休演で、代役の芝雀。福助は過去に2回見ているし、芝雀に合う役だと思うので、見られて嬉しい。
梅玉と芝雀の兄妹はサラサラしていて、私の記憶にある2人のやり取りの要所要所が印象に残らないでサラサラ流れて行ってしまうように感じた。
梅玉の平右衛門はうまいし、絞りの柄も似合うし妹への情愛も感じるが、小身者という感じはしない。座敷に三人侍と由良之助がいて、下に平右衛門がいても、平右衛門に殿様の雰囲気がある。
三人侍は権十郎、松江、歌昇。仲居たちにお獅子とはやされるが、3人とも優しげな顔。
きょうの見立ては歌舞伎座と、風力発電だった。
鷹之資が力弥。
「十一段目」
小林平八郎(錦之助)が舞台に出てくると、花道から磯貝役の隼人ともう一人が出て来て、舞台で親子対決。その後、竹森喜多八の歌昇が花道から、ここは俺にまかせろと出て来て泉水の立ち回りになる。
平八郎が正面を向いて喜多八が肩ごしに投げられたり、横向きで喜多八がくるりと前転したり、よく動いていた。
片岡愛之助 スペシャルトーク 歌舞伎への「愛」 ― 2013/11/26 00:50
2013年11月25日 ホテルニューグランド ペリー来航の間 午後7時~8時半
NHK文化センター横浜ランドマーク教室移転記念講座、だそうだ。
ホテルニューグランドの場所を勘違いしていて神奈川県民ホールの前を通って引き返すように歩いたので開演に間に合わなかった。司会の葛西アナウンサーが話していて、愛之助はまだいなかった。私が着席したすぐ後に、愛之助が後ろのドアから入場して、通路を歩いて演壇に上がった。渡された座席札は一番後ろだったが通路際で、愛之助は客に会釈しながら歩いて行ったので、目が合った。ラッキー。
葛西さんがこの部屋の後ろにある絵を紹介して、愛之助がペリーの役をやらないとも限らない、と言った。顔の系統は近い。
愛之助は早く着きすぎたので中華街で食事してきたそうだ。どこの店に行ったのか聞かれ、「山東」と字を説明するとお客さんたちがわかった様子。葛西さんが、そこで有名なものは、と聞くと、お客さんたちが「水餃子」と言って、当たりだった。
最初は「日曜日が楽しみだった」葛西さんと、半沢関連の話。
愛之助によると、壇蜜は170くらいある大きな人かと思ったらそうではなかった。2人で乗っていた車の外の風景は神戸の夜景に見える横浜。
葛西さんによると、あの銀行は実は阪急百貨店。あそこにNHK文化センターがあるのだ、という。だから阪急でよくトークショーをやるのか。
愛之助が言うには、黒崎は悪役というけど実は何も悪いことをしていない、職務に忠実なだけ。半沢たちの方が何かを隠したりずっと悪いことをしているのに、世間の人たちは半沢の味方をする。
その後は後ろのスクリーンにチラシや写真を映してそれについての話。
永楽館。今年は葛西さんも行ったので、自分でとったお蕎麦の写真や時計台の写真なども映した。今年は雨でお練りができなかったそうだ。
愛之助によると、永楽館はタッパがないのでやる演目が限られる。
今年の舞踊も鳴り物の人たちをどこに置くかとか難しくて、松竹が無理でしょうと言ったのでやる気になった、と澤瀉屋のようなことを言った。
永楽館は花道が傾斜している。あんなところは他にはない。
永楽館の鯉つかみを横からとった写真を見たら明治座よりずっと狭いので、お風呂場で愛之助が浴槽に立って、前に座っているお客さん達に水をかけているような距離だった。
葛西さんが行った日は口上でふられた薪車が歌を歌ったそうで、困ったような顔をしながら実は喜んでいる、という話だった。
永楽館は口上に出る人が少なくてトークショー並にしゃべるので、口上が一番人気だそうで、他の演目はともかく口上だけは絶対にやってくれと言われているらしい。
豊岡市長が熱心で協力的なので、ずっと続いて行きそうだ。
こんぴらの話もちょっとして、愛之助は三日間の公演だった初回に出て、そのときは声変わりの時期で声が出なかったと言っていた。
二月松竹座の話。赤毛の五右衛門など、葛西さんがストーリーを説明。
葛西さんは、松竹座は勤め帰りの子とか、彼氏を連れて来ている人とかがいると言っていた。
一月に富樫をやった話で、愛之助は前は弁慶がやりたいと思っていたが、弁慶と富樫の組み合わせが大事だとよくわかった今では、そう簡単にやりたいとは思わない。葛西さんに、富樫は誰が良いか聞かれて、「猿之助くんなんか面白いと思う」と言った。
私は亀治郎の富樫は想像したことがなかったが、意外に面白いかも。王道ではないが面白い勧進帳になるかもしれない。
愛之助は子どもの頃勧進帳の太刀持ちの役を何度もやった。その頃見た若い頃の團十郎に海老蔵が似て来た、と海老蔵に言うと、「まじ?」という。「まじ?」が海老蔵の物まねですごくうまい。大阪のトークショーのときは團十郎の物まねもうまかったのを思い出した。
愛之助は太刀持ちを何度もやって、辛いとも感じず特等席だと思って見ていた。勧進帳は最初から最後まで一人でやれる。
海老蔵は一座していると楽屋によく来る。浅草で「番隨長兵衛」の水野をやったとき、水野は出番が後の方なので楽屋にいて顔をしていると海老蔵が来て「何してるの」ときく。見ればわかるだろう、と思う。
葛西さんは仁左衛門は70近くなっても渡海屋の知盛の役をやったりするのが凄いという話をした。後ろ向きに飛び込むときは足広げて足の裏がお客さんに見えるようにする、という話の流れだったと思うが、愛之助によると、知盛が飛び込むシーンでは、後ろがわかるように桟を一本置いておくのだが、それがわからずに後ろに下がって落ちてしまった人もいるという。義太夫さんも驚いたでしょう、と言っていた。
八月コクーンの話。コクーンには来年も「炎立つ」で出る。
何の役か知りたかったが役名は言わなかった。決まってないのかもしれない。19日にやった、去年盛岡でもやった、「黄金の夢」の仕事の話は、この「炎立つ」の舞台の話をもらった後に来たそうだ。
七月の昼は歌舞伎座に出たが、夜は何か予定があって出なかったのではなく、ただ空いていた。
九月歌舞伎座。新薄雪物語は、今、このメンバーでやることに意味があった、と葛西さん。夜の「陰陽師」。愛之助の役は将門をあやつる役で、愛之助のファンにはこたえられなかったでしょう、と葛西さん。
新しい歌舞伎座について。愛之助は、楽屋が広くなった、舞台は変わらないがお客さんが変わった感じで、今まで笑いが来なかったところで笑いが来たりする、という。
十月の松竹座。昼の演目は以前平成若衆でやったもの。秀太郎は「女殺油地獄」と「ウエストサイドストーリー」をいっしょにしたらきっと面白くなると思っていて、思い入れがある。
車の話。実際に乗って確かめてから買う時間がない。だから買ってから荷物を置く場所が足りないのに気づくこともある。色は大体白か黒。赤が好きなのかと思った、と葛西さん。
浅草の話。来年は浅草で「義賢最期」をやる。葛西さんは、孝夫さんはいくつのときにやったのかしら、とか聞いていたが、愛之助はよく知らないらしい。仏倒れでは一度顔から落ちたことがあり、その瞬間は、夜の役をどうしようと思った。定九郎で「五十両」だけなのでどうにか言えるか、と。
五大陸の話。いっしょに出ている役者さんたちはどんな人なのか聞かれていた。歌昇くんは真面目でシャイ。葛西さんの話では、お父さんの又五郎さんは襲名2日目にアキレス腱を切ったが、又五郎さんにその話をきいたら「それは墓の下まで持っていく」と言ったそうだ。「その方のご子息だから」という葛西さん。壱太郎は普通の人の感覚を持っている人で、お金に困ってるとも思えないのに喫茶店やコンビニでアルバイトもやっているという。「じいさんばあさんからしてすごいのにね」と葛西さん。隼人についても、行儀がよくてシャイみたいなことを言っていたと思う。葛西さんは「今の若い子は大体礼儀正しいね」と言う。松也については、噂の相手とのことを、本当だと思うかとか、2人が結婚したらどうだと思うとかしきりに聞いていた。愛之助は「素敵なんじゃないですか。ひとのことですから」と適当な答え。
葛西さんは、半沢のときの黒崎は髪が「カール」していたのも効果的だったのに、五大陸ではなでつけていてカールしてない、と不満そうだった。
ああいうコマーシャルに出るとスーツたくさんもらえるの?と聞かれて、実はきょう着ているのも五大陸で、いろいろな場所に出るときに、着てくださいと持ってくるそうだ。着易いと言っていた。
永楽館の後、主演なのに一週間しかかけずに、一日13シーンとかいうタイトなスケジュールで映画をとって、きょうがそれの打ち上げということだった。
きょうはこれの前にシスティーナ歌舞伎の会見もあり、大忙しの様子だ。システィーナはフィガロをやるが、本はまだできていない。
いつもそうだが、両側の人が愛之助の顔を見られるように、途中で座る場所を交代する。確かに、後ろの方だったので前半は全く見えなかったが、愛之助が下手の席になってからは顔がよく見えた。
勧められてジュースを飲んだりしながら「葛西さんは昔から変わらないのでおどろきます」「あれは先代の葛西では?」のような会話があって面白かった。
NHK文化センター横浜ランドマーク教室移転記念講座、だそうだ。
ホテルニューグランドの場所を勘違いしていて神奈川県民ホールの前を通って引き返すように歩いたので開演に間に合わなかった。司会の葛西アナウンサーが話していて、愛之助はまだいなかった。私が着席したすぐ後に、愛之助が後ろのドアから入場して、通路を歩いて演壇に上がった。渡された座席札は一番後ろだったが通路際で、愛之助は客に会釈しながら歩いて行ったので、目が合った。ラッキー。
葛西さんがこの部屋の後ろにある絵を紹介して、愛之助がペリーの役をやらないとも限らない、と言った。顔の系統は近い。
愛之助は早く着きすぎたので中華街で食事してきたそうだ。どこの店に行ったのか聞かれ、「山東」と字を説明するとお客さんたちがわかった様子。葛西さんが、そこで有名なものは、と聞くと、お客さんたちが「水餃子」と言って、当たりだった。
最初は「日曜日が楽しみだった」葛西さんと、半沢関連の話。
愛之助によると、壇蜜は170くらいある大きな人かと思ったらそうではなかった。2人で乗っていた車の外の風景は神戸の夜景に見える横浜。
葛西さんによると、あの銀行は実は阪急百貨店。あそこにNHK文化センターがあるのだ、という。だから阪急でよくトークショーをやるのか。
愛之助が言うには、黒崎は悪役というけど実は何も悪いことをしていない、職務に忠実なだけ。半沢たちの方が何かを隠したりずっと悪いことをしているのに、世間の人たちは半沢の味方をする。
その後は後ろのスクリーンにチラシや写真を映してそれについての話。
永楽館。今年は葛西さんも行ったので、自分でとったお蕎麦の写真や時計台の写真なども映した。今年は雨でお練りができなかったそうだ。
愛之助によると、永楽館はタッパがないのでやる演目が限られる。
今年の舞踊も鳴り物の人たちをどこに置くかとか難しくて、松竹が無理でしょうと言ったのでやる気になった、と澤瀉屋のようなことを言った。
永楽館は花道が傾斜している。あんなところは他にはない。
永楽館の鯉つかみを横からとった写真を見たら明治座よりずっと狭いので、お風呂場で愛之助が浴槽に立って、前に座っているお客さん達に水をかけているような距離だった。
葛西さんが行った日は口上でふられた薪車が歌を歌ったそうで、困ったような顔をしながら実は喜んでいる、という話だった。
永楽館は口上に出る人が少なくてトークショー並にしゃべるので、口上が一番人気だそうで、他の演目はともかく口上だけは絶対にやってくれと言われているらしい。
豊岡市長が熱心で協力的なので、ずっと続いて行きそうだ。
こんぴらの話もちょっとして、愛之助は三日間の公演だった初回に出て、そのときは声変わりの時期で声が出なかったと言っていた。
二月松竹座の話。赤毛の五右衛門など、葛西さんがストーリーを説明。
葛西さんは、松竹座は勤め帰りの子とか、彼氏を連れて来ている人とかがいると言っていた。
一月に富樫をやった話で、愛之助は前は弁慶がやりたいと思っていたが、弁慶と富樫の組み合わせが大事だとよくわかった今では、そう簡単にやりたいとは思わない。葛西さんに、富樫は誰が良いか聞かれて、「猿之助くんなんか面白いと思う」と言った。
私は亀治郎の富樫は想像したことがなかったが、意外に面白いかも。王道ではないが面白い勧進帳になるかもしれない。
愛之助は子どもの頃勧進帳の太刀持ちの役を何度もやった。その頃見た若い頃の團十郎に海老蔵が似て来た、と海老蔵に言うと、「まじ?」という。「まじ?」が海老蔵の物まねですごくうまい。大阪のトークショーのときは團十郎の物まねもうまかったのを思い出した。
愛之助は太刀持ちを何度もやって、辛いとも感じず特等席だと思って見ていた。勧進帳は最初から最後まで一人でやれる。
海老蔵は一座していると楽屋によく来る。浅草で「番隨長兵衛」の水野をやったとき、水野は出番が後の方なので楽屋にいて顔をしていると海老蔵が来て「何してるの」ときく。見ればわかるだろう、と思う。
葛西さんは仁左衛門は70近くなっても渡海屋の知盛の役をやったりするのが凄いという話をした。後ろ向きに飛び込むときは足広げて足の裏がお客さんに見えるようにする、という話の流れだったと思うが、愛之助によると、知盛が飛び込むシーンでは、後ろがわかるように桟を一本置いておくのだが、それがわからずに後ろに下がって落ちてしまった人もいるという。義太夫さんも驚いたでしょう、と言っていた。
八月コクーンの話。コクーンには来年も「炎立つ」で出る。
何の役か知りたかったが役名は言わなかった。決まってないのかもしれない。19日にやった、去年盛岡でもやった、「黄金の夢」の仕事の話は、この「炎立つ」の舞台の話をもらった後に来たそうだ。
七月の昼は歌舞伎座に出たが、夜は何か予定があって出なかったのではなく、ただ空いていた。
九月歌舞伎座。新薄雪物語は、今、このメンバーでやることに意味があった、と葛西さん。夜の「陰陽師」。愛之助の役は将門をあやつる役で、愛之助のファンにはこたえられなかったでしょう、と葛西さん。
新しい歌舞伎座について。愛之助は、楽屋が広くなった、舞台は変わらないがお客さんが変わった感じで、今まで笑いが来なかったところで笑いが来たりする、という。
十月の松竹座。昼の演目は以前平成若衆でやったもの。秀太郎は「女殺油地獄」と「ウエストサイドストーリー」をいっしょにしたらきっと面白くなると思っていて、思い入れがある。
車の話。実際に乗って確かめてから買う時間がない。だから買ってから荷物を置く場所が足りないのに気づくこともある。色は大体白か黒。赤が好きなのかと思った、と葛西さん。
浅草の話。来年は浅草で「義賢最期」をやる。葛西さんは、孝夫さんはいくつのときにやったのかしら、とか聞いていたが、愛之助はよく知らないらしい。仏倒れでは一度顔から落ちたことがあり、その瞬間は、夜の役をどうしようと思った。定九郎で「五十両」だけなのでどうにか言えるか、と。
五大陸の話。いっしょに出ている役者さんたちはどんな人なのか聞かれていた。歌昇くんは真面目でシャイ。葛西さんの話では、お父さんの又五郎さんは襲名2日目にアキレス腱を切ったが、又五郎さんにその話をきいたら「それは墓の下まで持っていく」と言ったそうだ。「その方のご子息だから」という葛西さん。壱太郎は普通の人の感覚を持っている人で、お金に困ってるとも思えないのに喫茶店やコンビニでアルバイトもやっているという。「じいさんばあさんからしてすごいのにね」と葛西さん。隼人についても、行儀がよくてシャイみたいなことを言っていたと思う。葛西さんは「今の若い子は大体礼儀正しいね」と言う。松也については、噂の相手とのことを、本当だと思うかとか、2人が結婚したらどうだと思うとかしきりに聞いていた。愛之助は「素敵なんじゃないですか。ひとのことですから」と適当な答え。
葛西さんは、半沢のときの黒崎は髪が「カール」していたのも効果的だったのに、五大陸ではなでつけていてカールしてない、と不満そうだった。
ああいうコマーシャルに出るとスーツたくさんもらえるの?と聞かれて、実はきょう着ているのも五大陸で、いろいろな場所に出るときに、着てくださいと持ってくるそうだ。着易いと言っていた。
永楽館の後、主演なのに一週間しかかけずに、一日13シーンとかいうタイトなスケジュールで映画をとって、きょうがそれの打ち上げということだった。
きょうはこれの前にシスティーナ歌舞伎の会見もあり、大忙しの様子だ。システィーナはフィガロをやるが、本はまだできていない。
いつもそうだが、両側の人が愛之助の顔を見られるように、途中で座る場所を交代する。確かに、後ろの方だったので前半は全く見えなかったが、愛之助が下手の席になってからは顔がよく見えた。
勧められてジュースを飲んだりしながら「葛西さんは昔から変わらないのでおどろきます」「あれは先代の葛西では?」のような会話があって面白かった。
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