片岡愛之助 スペシャルトーク 歌舞伎への「愛」 ― 2013/11/26 00:50
2013年11月25日 ホテルニューグランド ペリー来航の間 午後7時~8時半
NHK文化センター横浜ランドマーク教室移転記念講座、だそうだ。
ホテルニューグランドの場所を勘違いしていて神奈川県民ホールの前を通って引き返すように歩いたので開演に間に合わなかった。司会の葛西アナウンサーが話していて、愛之助はまだいなかった。私が着席したすぐ後に、愛之助が後ろのドアから入場して、通路を歩いて演壇に上がった。渡された座席札は一番後ろだったが通路際で、愛之助は客に会釈しながら歩いて行ったので、目が合った。ラッキー。
葛西さんがこの部屋の後ろにある絵を紹介して、愛之助がペリーの役をやらないとも限らない、と言った。顔の系統は近い。
愛之助は早く着きすぎたので中華街で食事してきたそうだ。どこの店に行ったのか聞かれ、「山東」と字を説明するとお客さんたちがわかった様子。葛西さんが、そこで有名なものは、と聞くと、お客さんたちが「水餃子」と言って、当たりだった。
最初は「日曜日が楽しみだった」葛西さんと、半沢関連の話。
愛之助によると、壇蜜は170くらいある大きな人かと思ったらそうではなかった。2人で乗っていた車の外の風景は神戸の夜景に見える横浜。
葛西さんによると、あの銀行は実は阪急百貨店。あそこにNHK文化センターがあるのだ、という。だから阪急でよくトークショーをやるのか。
愛之助が言うには、黒崎は悪役というけど実は何も悪いことをしていない、職務に忠実なだけ。半沢たちの方が何かを隠したりずっと悪いことをしているのに、世間の人たちは半沢の味方をする。
その後は後ろのスクリーンにチラシや写真を映してそれについての話。
永楽館。今年は葛西さんも行ったので、自分でとったお蕎麦の写真や時計台の写真なども映した。今年は雨でお練りができなかったそうだ。
愛之助によると、永楽館はタッパがないのでやる演目が限られる。
今年の舞踊も鳴り物の人たちをどこに置くかとか難しくて、松竹が無理でしょうと言ったのでやる気になった、と澤瀉屋のようなことを言った。
永楽館は花道が傾斜している。あんなところは他にはない。
永楽館の鯉つかみを横からとった写真を見たら明治座よりずっと狭いので、お風呂場で愛之助が浴槽に立って、前に座っているお客さん達に水をかけているような距離だった。
葛西さんが行った日は口上でふられた薪車が歌を歌ったそうで、困ったような顔をしながら実は喜んでいる、という話だった。
永楽館は口上に出る人が少なくてトークショー並にしゃべるので、口上が一番人気だそうで、他の演目はともかく口上だけは絶対にやってくれと言われているらしい。
豊岡市長が熱心で協力的なので、ずっと続いて行きそうだ。
こんぴらの話もちょっとして、愛之助は三日間の公演だった初回に出て、そのときは声変わりの時期で声が出なかったと言っていた。
二月松竹座の話。赤毛の五右衛門など、葛西さんがストーリーを説明。
葛西さんは、松竹座は勤め帰りの子とか、彼氏を連れて来ている人とかがいると言っていた。
一月に富樫をやった話で、愛之助は前は弁慶がやりたいと思っていたが、弁慶と富樫の組み合わせが大事だとよくわかった今では、そう簡単にやりたいとは思わない。葛西さんに、富樫は誰が良いか聞かれて、「猿之助くんなんか面白いと思う」と言った。
私は亀治郎の富樫は想像したことがなかったが、意外に面白いかも。王道ではないが面白い勧進帳になるかもしれない。
愛之助は子どもの頃勧進帳の太刀持ちの役を何度もやった。その頃見た若い頃の團十郎に海老蔵が似て来た、と海老蔵に言うと、「まじ?」という。「まじ?」が海老蔵の物まねですごくうまい。大阪のトークショーのときは團十郎の物まねもうまかったのを思い出した。
愛之助は太刀持ちを何度もやって、辛いとも感じず特等席だと思って見ていた。勧進帳は最初から最後まで一人でやれる。
海老蔵は一座していると楽屋によく来る。浅草で「番隨長兵衛」の水野をやったとき、水野は出番が後の方なので楽屋にいて顔をしていると海老蔵が来て「何してるの」ときく。見ればわかるだろう、と思う。
葛西さんは仁左衛門は70近くなっても渡海屋の知盛の役をやったりするのが凄いという話をした。後ろ向きに飛び込むときは足広げて足の裏がお客さんに見えるようにする、という話の流れだったと思うが、愛之助によると、知盛が飛び込むシーンでは、後ろがわかるように桟を一本置いておくのだが、それがわからずに後ろに下がって落ちてしまった人もいるという。義太夫さんも驚いたでしょう、と言っていた。
八月コクーンの話。コクーンには来年も「炎立つ」で出る。
何の役か知りたかったが役名は言わなかった。決まってないのかもしれない。19日にやった、去年盛岡でもやった、「黄金の夢」の仕事の話は、この「炎立つ」の舞台の話をもらった後に来たそうだ。
七月の昼は歌舞伎座に出たが、夜は何か予定があって出なかったのではなく、ただ空いていた。
九月歌舞伎座。新薄雪物語は、今、このメンバーでやることに意味があった、と葛西さん。夜の「陰陽師」。愛之助の役は将門をあやつる役で、愛之助のファンにはこたえられなかったでしょう、と葛西さん。
新しい歌舞伎座について。愛之助は、楽屋が広くなった、舞台は変わらないがお客さんが変わった感じで、今まで笑いが来なかったところで笑いが来たりする、という。
十月の松竹座。昼の演目は以前平成若衆でやったもの。秀太郎は「女殺油地獄」と「ウエストサイドストーリー」をいっしょにしたらきっと面白くなると思っていて、思い入れがある。
車の話。実際に乗って確かめてから買う時間がない。だから買ってから荷物を置く場所が足りないのに気づくこともある。色は大体白か黒。赤が好きなのかと思った、と葛西さん。
浅草の話。来年は浅草で「義賢最期」をやる。葛西さんは、孝夫さんはいくつのときにやったのかしら、とか聞いていたが、愛之助はよく知らないらしい。仏倒れでは一度顔から落ちたことがあり、その瞬間は、夜の役をどうしようと思った。定九郎で「五十両」だけなのでどうにか言えるか、と。
五大陸の話。いっしょに出ている役者さんたちはどんな人なのか聞かれていた。歌昇くんは真面目でシャイ。葛西さんの話では、お父さんの又五郎さんは襲名2日目にアキレス腱を切ったが、又五郎さんにその話をきいたら「それは墓の下まで持っていく」と言ったそうだ。「その方のご子息だから」という葛西さん。壱太郎は普通の人の感覚を持っている人で、お金に困ってるとも思えないのに喫茶店やコンビニでアルバイトもやっているという。「じいさんばあさんからしてすごいのにね」と葛西さん。隼人についても、行儀がよくてシャイみたいなことを言っていたと思う。葛西さんは「今の若い子は大体礼儀正しいね」と言う。松也については、噂の相手とのことを、本当だと思うかとか、2人が結婚したらどうだと思うとかしきりに聞いていた。愛之助は「素敵なんじゃないですか。ひとのことですから」と適当な答え。
葛西さんは、半沢のときの黒崎は髪が「カール」していたのも効果的だったのに、五大陸ではなでつけていてカールしてない、と不満そうだった。
ああいうコマーシャルに出るとスーツたくさんもらえるの?と聞かれて、実はきょう着ているのも五大陸で、いろいろな場所に出るときに、着てくださいと持ってくるそうだ。着易いと言っていた。
永楽館の後、主演なのに一週間しかかけずに、一日13シーンとかいうタイトなスケジュールで映画をとって、きょうがそれの打ち上げということだった。
きょうはこれの前にシスティーナ歌舞伎の会見もあり、大忙しの様子だ。システィーナはフィガロをやるが、本はまだできていない。
いつもそうだが、両側の人が愛之助の顔を見られるように、途中で座る場所を交代する。確かに、後ろの方だったので前半は全く見えなかったが、愛之助が下手の席になってからは顔がよく見えた。
勧められてジュースを飲んだりしながら「葛西さんは昔から変わらないのでおどろきます」「あれは先代の葛西では?」のような会話があって面白かった。
NHK文化センター横浜ランドマーク教室移転記念講座、だそうだ。
ホテルニューグランドの場所を勘違いしていて神奈川県民ホールの前を通って引き返すように歩いたので開演に間に合わなかった。司会の葛西アナウンサーが話していて、愛之助はまだいなかった。私が着席したすぐ後に、愛之助が後ろのドアから入場して、通路を歩いて演壇に上がった。渡された座席札は一番後ろだったが通路際で、愛之助は客に会釈しながら歩いて行ったので、目が合った。ラッキー。
葛西さんがこの部屋の後ろにある絵を紹介して、愛之助がペリーの役をやらないとも限らない、と言った。顔の系統は近い。
愛之助は早く着きすぎたので中華街で食事してきたそうだ。どこの店に行ったのか聞かれ、「山東」と字を説明するとお客さんたちがわかった様子。葛西さんが、そこで有名なものは、と聞くと、お客さんたちが「水餃子」と言って、当たりだった。
最初は「日曜日が楽しみだった」葛西さんと、半沢関連の話。
愛之助によると、壇蜜は170くらいある大きな人かと思ったらそうではなかった。2人で乗っていた車の外の風景は神戸の夜景に見える横浜。
葛西さんによると、あの銀行は実は阪急百貨店。あそこにNHK文化センターがあるのだ、という。だから阪急でよくトークショーをやるのか。
愛之助が言うには、黒崎は悪役というけど実は何も悪いことをしていない、職務に忠実なだけ。半沢たちの方が何かを隠したりずっと悪いことをしているのに、世間の人たちは半沢の味方をする。
その後は後ろのスクリーンにチラシや写真を映してそれについての話。
永楽館。今年は葛西さんも行ったので、自分でとったお蕎麦の写真や時計台の写真なども映した。今年は雨でお練りができなかったそうだ。
愛之助によると、永楽館はタッパがないのでやる演目が限られる。
今年の舞踊も鳴り物の人たちをどこに置くかとか難しくて、松竹が無理でしょうと言ったのでやる気になった、と澤瀉屋のようなことを言った。
永楽館は花道が傾斜している。あんなところは他にはない。
永楽館の鯉つかみを横からとった写真を見たら明治座よりずっと狭いので、お風呂場で愛之助が浴槽に立って、前に座っているお客さん達に水をかけているような距離だった。
葛西さんが行った日は口上でふられた薪車が歌を歌ったそうで、困ったような顔をしながら実は喜んでいる、という話だった。
永楽館は口上に出る人が少なくてトークショー並にしゃべるので、口上が一番人気だそうで、他の演目はともかく口上だけは絶対にやってくれと言われているらしい。
豊岡市長が熱心で協力的なので、ずっと続いて行きそうだ。
こんぴらの話もちょっとして、愛之助は三日間の公演だった初回に出て、そのときは声変わりの時期で声が出なかったと言っていた。
二月松竹座の話。赤毛の五右衛門など、葛西さんがストーリーを説明。
葛西さんは、松竹座は勤め帰りの子とか、彼氏を連れて来ている人とかがいると言っていた。
一月に富樫をやった話で、愛之助は前は弁慶がやりたいと思っていたが、弁慶と富樫の組み合わせが大事だとよくわかった今では、そう簡単にやりたいとは思わない。葛西さんに、富樫は誰が良いか聞かれて、「猿之助くんなんか面白いと思う」と言った。
私は亀治郎の富樫は想像したことがなかったが、意外に面白いかも。王道ではないが面白い勧進帳になるかもしれない。
愛之助は子どもの頃勧進帳の太刀持ちの役を何度もやった。その頃見た若い頃の團十郎に海老蔵が似て来た、と海老蔵に言うと、「まじ?」という。「まじ?」が海老蔵の物まねですごくうまい。大阪のトークショーのときは團十郎の物まねもうまかったのを思い出した。
愛之助は太刀持ちを何度もやって、辛いとも感じず特等席だと思って見ていた。勧進帳は最初から最後まで一人でやれる。
海老蔵は一座していると楽屋によく来る。浅草で「番隨長兵衛」の水野をやったとき、水野は出番が後の方なので楽屋にいて顔をしていると海老蔵が来て「何してるの」ときく。見ればわかるだろう、と思う。
葛西さんは仁左衛門は70近くなっても渡海屋の知盛の役をやったりするのが凄いという話をした。後ろ向きに飛び込むときは足広げて足の裏がお客さんに見えるようにする、という話の流れだったと思うが、愛之助によると、知盛が飛び込むシーンでは、後ろがわかるように桟を一本置いておくのだが、それがわからずに後ろに下がって落ちてしまった人もいるという。義太夫さんも驚いたでしょう、と言っていた。
八月コクーンの話。コクーンには来年も「炎立つ」で出る。
何の役か知りたかったが役名は言わなかった。決まってないのかもしれない。19日にやった、去年盛岡でもやった、「黄金の夢」の仕事の話は、この「炎立つ」の舞台の話をもらった後に来たそうだ。
七月の昼は歌舞伎座に出たが、夜は何か予定があって出なかったのではなく、ただ空いていた。
九月歌舞伎座。新薄雪物語は、今、このメンバーでやることに意味があった、と葛西さん。夜の「陰陽師」。愛之助の役は将門をあやつる役で、愛之助のファンにはこたえられなかったでしょう、と葛西さん。
新しい歌舞伎座について。愛之助は、楽屋が広くなった、舞台は変わらないがお客さんが変わった感じで、今まで笑いが来なかったところで笑いが来たりする、という。
十月の松竹座。昼の演目は以前平成若衆でやったもの。秀太郎は「女殺油地獄」と「ウエストサイドストーリー」をいっしょにしたらきっと面白くなると思っていて、思い入れがある。
車の話。実際に乗って確かめてから買う時間がない。だから買ってから荷物を置く場所が足りないのに気づくこともある。色は大体白か黒。赤が好きなのかと思った、と葛西さん。
浅草の話。来年は浅草で「義賢最期」をやる。葛西さんは、孝夫さんはいくつのときにやったのかしら、とか聞いていたが、愛之助はよく知らないらしい。仏倒れでは一度顔から落ちたことがあり、その瞬間は、夜の役をどうしようと思った。定九郎で「五十両」だけなのでどうにか言えるか、と。
五大陸の話。いっしょに出ている役者さんたちはどんな人なのか聞かれていた。歌昇くんは真面目でシャイ。葛西さんの話では、お父さんの又五郎さんは襲名2日目にアキレス腱を切ったが、又五郎さんにその話をきいたら「それは墓の下まで持っていく」と言ったそうだ。「その方のご子息だから」という葛西さん。壱太郎は普通の人の感覚を持っている人で、お金に困ってるとも思えないのに喫茶店やコンビニでアルバイトもやっているという。「じいさんばあさんからしてすごいのにね」と葛西さん。隼人についても、行儀がよくてシャイみたいなことを言っていたと思う。葛西さんは「今の若い子は大体礼儀正しいね」と言う。松也については、噂の相手とのことを、本当だと思うかとか、2人が結婚したらどうだと思うとかしきりに聞いていた。愛之助は「素敵なんじゃないですか。ひとのことですから」と適当な答え。
葛西さんは、半沢のときの黒崎は髪が「カール」していたのも効果的だったのに、五大陸ではなでつけていてカールしてない、と不満そうだった。
ああいうコマーシャルに出るとスーツたくさんもらえるの?と聞かれて、実はきょう着ているのも五大陸で、いろいろな場所に出るときに、着てくださいと持ってくるそうだ。着易いと言っていた。
永楽館の後、主演なのに一週間しかかけずに、一日13シーンとかいうタイトなスケジュールで映画をとって、きょうがそれの打ち上げということだった。
きょうはこれの前にシスティーナ歌舞伎の会見もあり、大忙しの様子だ。システィーナはフィガロをやるが、本はまだできていない。
いつもそうだが、両側の人が愛之助の顔を見られるように、途中で座る場所を交代する。確かに、後ろの方だったので前半は全く見えなかったが、愛之助が下手の席になってからは顔がよく見えた。
勧められてジュースを飲んだりしながら「葛西さんは昔から変わらないのでおどろきます」「あれは先代の葛西では?」のような会話があって面白かった。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://wonwon50.asablo.jp/blog/2013/11/26/7073869/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。