明治座 五月花形歌舞伎 夜の部2015/06/01 23:32

2015年5月21日 午後4時半開演 1階2列23番

「あんまと泥棒」

中車と猿之助の二人芝居。あんまが途中で人に会うが、その役は黒衣で、台詞はない。

今まで見た中で中車が一番自分を出している感じがして、面白かった。

「鯉つかみ」

前に明治座で観たものよりずっと長い。百足退治の話の一幕目、お姫様が恋煩いしている相手に会った清水の花見の話を芝居にした二幕目が付け加わった。

一幕目で一番の見ものは右近の鮒五郎。二幕目は、姫を見初める弘太郎が良い。弘太郎が花道で「愛之助に似た・・・倍返しだ」というお遊びがある。

愛之助は前回は二役だったが、今回は六役。俵藤太はちんまりまとまった印象。奴は愛之助お得意の役だが、数馬のような小姓姿が個人的には好きだ。

三幕目が、前回の「鯉つかみ」にあたる。夢の場面の踊りは、前回は壱太郎では間がもてないと思ったが今回はとても綺麗でうっとりして観ていた。
家老夫婦は、前回は薪車と吉弥だったが、今回は亀鶴と門之助。亀鶴はとてもうまく、身体が大きく見えた。くるくる回る見得がかっこよかった。
門之助が実にいい。おっとりして品のある雰囲気が役によく合う。吉弥の時は、奥に行くのをためらう志賀之助に「何をウジウジ」という台詞があって、笑うところだったが、今回はこの台詞はない。
お姫様に引っ張られて寝所に入るとき、愛之助は客席の方に目くばせをする様子で入って行った。二人とも前回より色っぽい。

私の席は二列目なので、水よけのビニールが配ってあったが、一列目の時はもっと大きくて頭から足元まですっぽり覆うことができたと思ったが、今回は正方形のビニールで、足元を気にすると頭全部は隠れない。髪の毛に少し水がかかった。それでも、最後にみんなでキャーッと叫んで盛り上がるのは楽しい。

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