新橋演舞場 11月花形歌舞伎 昼の部 3回目 ― 2008/11/09 21:59
2008年11月8日 新橋演舞場 午前11時開演 2階2列38番
入り口で感想とか今後の上演希望についてのアンケートを配っていた。 その中に、今まで演舞場で観た演目で一番良かったのは何か、という質問があった。玉三郎の魅力を感じられて嬉しかったとき、孝夫と玉三郎の共演で嬉しかったとき、というのは何回もあるのだが、演目でいうと一体何だったろうと、決めかねた。
きょうの席は花道の途中まで見渡せて気持ちが良い。全体が視界に入ると、獅童の下手さがわかる。特に下半身の鍛え方が足りないように思う。頑張ってほしい。海老蔵と門之助が1階の通路を歩くときは2階にいると1階のざわめきが伝わってくるだけで、ちょっと寂しい。仲居達が伊勢音頭を踊っているとき、前の席の人が、あの人とあの人が踊りうまい、と隣の席の人に話していたが、私は一人一人別々に見せてもらわないと誰がうまいのかわからない。
今月の「伊勢音頭」は総じて良いと思っているのだが、万野役の吉弥が、少し硬いかなと思い始めた。浪花花形のときもうまかったし、今月もはじめからうまいのだが、もう少し女のネチネチした嫌な雰囲気があっても良いんじゃないかと思う。私は万野というと嵐徳三郎の印象が強く、どうしても比べてしまう。吉弥の万野はあまり陰にこもってなくて元気すぎ。
初日から感じているのだが、お鹿が出てきたときの貢の態度が、海老蔵はわりと冷淡。台詞は同じだが仁左衛門はもう少し愛想よく応対してたように思う。
「吉野山」はもう絶対、2階で見たほうが良い。松緑も2階から見た方がうまく見えるし、最後、花四天がとんぼを切って舞台上に横になり、その真ん中で藤太が片足で立っている図は上からでないとわからない。藤太の亀三郎は2回目の「タッ」「ポッ」が可愛い。最後に松緑が花道から笠を投げて、亀三郎が見事キャッチしていた。初日、2日目はキャッチできなかった。
歌舞伎座120年 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部 ― 2008/11/09 22:42
2008年11月8日 歌舞伎座 午後4時半開演 3階1列16番
2日前に3階1列目の席をゲット。
演舞場の花形歌舞伎を観た後、一時間以上時間があったのでゆっくり食事をしようと思っていたら行く予定の店が貸切で、歌舞伎座の開場まであたりをぶらついていた。その疲れが出たのか「寺子屋」の途中で眠くなり、仁左衛門の出番は必死に起きていたものの、はっと気づくと源蔵と千代が戦っていた。でも、やっぱり、仁左衛門はかっこよかった。小太郎が玉太郎で、涎くりが松江。小太郎の斜め後ろで墨をすっている涎くりも気が気ではないだろうと思った。暖簾の向こうに引っ込むとき、涎くりが小太郎と手をつないでいくのもほほえましい。涎くりが綺麗系の人のせいか、全体に綺麗な寺子達で、「山鹿育ち」がピンと来なかった。
次の「船弁慶」は好きな演目だが、3階からだと最後の花道の引っ込みがほんの少ししか見えないのが辛い。今回は傳左衛門ではないが最後に花道に出てきて打ち鳴らす太鼓の音を聞くと気持ちが盛り上がる。
最後の「八重桐廓話」は前に一度観たことがあると、途中で思い出した。2年前の十二月に、松也のお姫様が見たくて頑張って起きて朝一番の演目を観たのだ。 この芝居は主役の女形の技能を見せるのが主眼のようだ。時蔵が主役でそつなくやってはいるが面白くはない。腰元役の歌昇が、演舞場のお鹿の猿也のイメージとかぶる。 錦之助の太田五郎を見て、獅童もあのくらいできるようになってほしいと思った。
最近のコメント