第4回 趣向の華 プレ公演2012/08/09 22:49

2012年8月9日 日本橋劇場 午後7時開演  1階10列

開演6時半と勘違いして、会社を早退してしまった。そういえば、去年は定時退社で間に合ったっけな。

勘十郎、染五郎、菊之丞が登場。三人とも大好き!今回は、3人だけのトークは短く、他の出演者を呼んで話をきいた。

毎年出ている亀三郎と亀寿。素のしゃべりを初めて聞いた。亀寿はいつもは良い人の役をやってるのに、今回は悪い人の役をやる。亀三郎はその逆。亀三郎「化け物から人間になった」。筋書の写真が子供の顔だったのがまだつい最近のような気がする亀三郎が、自分達年配の者が知ってることを後輩に教えていかないと、みたいなことを言う。

鷹之資、玉太郎、金太郎。13歳、11歳、7歳だそうだ。今は年齢通りの身長差だが、将来は逆になるのかなあ。鷹之資は「雨の五郎」の囃子をやるし、白虎隊と、夜の部も出る。自信はあるらしい。玉太郎は今回は立三味線をやる。「この一ヶ月ひたすら練習してきて、あとは精一杯やるだけです」と立派なお言葉。金太郎は、染五郎に役を聞かれて「天狗」。金太郎はおとなしい感じがする。どんな役者になるんだろう。

梅枝、歌昇、萬太郎、梅丸。萬太郎が梅丸の手を握って出てきた。
明日、菊之丞脚本・演出の「明烏」に出る明烏チーム。梅枝は女形だから、素の格好を見せるのは恥ずかしいと言う。歌昇は、今回、襲名の舞台より4倍も台詞がある。数えてみたら百いくつもあったそうだ。「明烏」では、梅枝と歌昇の不良コンビが面白いらしい。菊之丞が、「梅枝くんはもう、巻き舌になってるし」。歌昇は色白が可愛い。梅丸の隣りにいると、イケメン度では梅丸の方が上なのに、歌昇は年頃の色香が漂っていて目をひく。
萬太郎と染五郎はあまり馴染みがないらしい。染五郎「オリンピック見てる?」萬太郎「ニュースでしか見てません」染五郎「きのうのレスリング見てなかったの?」萬太郎「ニュースで見ただけです」染五郎「つまんねえな」。
萬太郎と梅丸が手をつないで出てきたのは「明烏」の中で恋人役をやるから。梅丸は遊女の役で、こしらえもして出る。萬太郎といちゃつくシーンもあるそうだ。染五郎に「頭が良さそうだけど学校の成績はどうなの?」と聞かれ、「中の中の中です」。

「白虎隊」チームの壱太郎、米吉、廣松。三人が真ん中の床机に座るとき、なるべく染五郎の近くに行くまいとしているのが可笑しかった。壱太郎は今回の目標は「あまり興奮しすぎないこと」だそうだ。稽古中に既に興奮しているらしく、米吉に「あれで、興奮してないんですか?」とつっこまれる。染五郎が言うとおり、米吉は「口が達者」。ちょっと意外だった。勘十郎によると、岡本綺堂作の「白虎隊」は暗い話なので、最後に面白いことを用意してあるらしい。それが廣松らしい。22、19、19という三人の年を聞いて、染五郎は「2倍でも足りない。許せない」。

夜の部に出る新悟、廣太郎、隼人、男寅。染五郎がいきなり廣太郎の髪型について尋ねる。ムースはじめ何種類かの整髪料で固めてあるそうだ。染五郎によると、廣太郎兄弟は髪が上に向かって生えていて、パーマをかけないと髪が下を向かない。新悟は橘姫の役で、琴をひくそうだ。役として弾くのと、新悟として弾くのの違いを尋ねられて、「間違っちゃいけないと思いながら弾かないようにしないといけないと思う」。隼人は今回が初めての出演。嬉しかったが、宗家に役をきいたら「お化けだよ」と言われた。でも、みんなに「お化けの役はとても良い役なんだよ」と言われて安心した。隼人の役は、出てきてすぐに嬲り殺しにされ、その後、幽霊として現れる役らしい。壱太郎も2、3年前にお化けの役をやってたし、きっと良い役なんだろう。男寅は、出るといろいろ勉強になる、みたいな真面目な答えだった。

休憩の前に、じゃんけん大会で、ロビーで売ってる浴衣地1反と、全員のサインのプレゼント。

10分間の休憩後、明日の演目「敵討廓春雨」の公開舞台稽古、というのがあった。トークには出なかった種之助が主役。最初に、蝶三郎が作った立回りだと言った。種之助、米吉、廣太郎、廣松、隼人が出る。従兄弟、兄弟、仲良し、という気の合った顔ぶれ。梯子も使っていた。音楽なしで動いて、種之助がたぶん蝶三郎に「違う違う違う」と振りを直されたり、梯子をかけて上るときに、ここを持てばいい、と教えられたり。その稽古の後、「敵討廓春雨」が演じられた。稽古の最後に、蝶三郎かもしれないが、「あせらないでやって」と声をかけていた。

種之助は、傘をさして花道から出てくる。舞台での立ち回り。踊りのうまい人らしく、動きに隙がなく、見てて不安を感じなかった。ふらつくような感じの動きが凄くうまくて綺麗だ。素晴らしい。

最後は、5人が正座し、種之助が「趣向の華プレ公演はこれぎり~」と言った。

幕が閉まり、最後にまた勘十郎、染五郎、菊之丞が登場。染五郎は、新しい歌舞伎座も一度、趣向の華チームが乗っ取りたい、と言った。

今回の趣向の華はまだチケットが少し残っているので、宣伝してくださいということだった。

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