歌舞伎座こけら落とし 1月大歌舞伎2014/01/29 15:52

2014年1月23日 午後4時半開演 1階17列39番

きょうの席は通路のすぐ後ろの一番上手で、舞台の見通しが良いし、休憩時間に食事しながら右を見ると廊下の液晶スクリーンに映る「五大陸」のCMが見えて、気に入った。

「仮名手本忠臣蔵 九段目」

前回観たときにかなりの部分を眠ってしまったのだが後で筋書を読んだら面白かったのですごく後悔した。ぜひもう一度観たいと思っていて、きょうはリベンジ。

戸無瀬役の藤十郎の抗議するような表情と、お石役の魁春の取りつく島がないような表情が良い。
小浪役の扇雀は、戸無瀬かお石の方がニンだとは思うが、綺麗で良かった。

「乗合船恵方萬歳」

一人ずつ順番に踊る、私の好きなタイプの踊りだ。
白酒売りの孝太郎は踊りはうまい。
芸者の児太郎はスラリとして綺麗で踊りもうまい。しかし、なんとなくおかまっぽい感じがするのは女形としてまだ未熟なのかもしれない。
通人の翫雀の踊りは、勘三郎だったらうまかったろうと思うような、すごく難しそうな踊りだった。よくがんばっていると思う。
萬歳は、前の演目で力弥だった梅玉。踊りはいつも通り。
才造は又五郎。うまいのだが、期待しすぎたせいかあまり感動がなかった。

「東慶寺花だより」

戯作者役の染五郎が花道に出て来て早口でまくし立てる。始まりはそういう印象だった。

東慶寺は駆け込み寺。主人(弥十郎)のためを思って駆け込んでくるおせん(孝太郎)、好色な女房(秀太郎)から逃げて駆け込んできた惣右衛門(翫雀)、元いいなずけ同士のおぎん(笑也)と朝吉(橋吾)。

惣右衛門夫婦がコミカルで、ここでも翫雀は難しい役をやっている。
あれは松嶋屋の紋所、ひでたろさ~ん、という唄にのって秀太郎が出てくるのが上方風。

エピソードがいくつかあるが、芯に通っているストーリーが何なのか印象が薄く、各エピソードが独立して面白いわけでもないので、結果的に全体として面白くなかった。

染五郎の膝の上にパタンと倒れる娘役の虎之介が可愛い。

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