第16回 研修発表会2015/10/27 23:25

2015年10月24日 国立劇場大劇場 午後6時開演

「お楽しみ座談会」

下手に司会の葛西聖司、その隣から梅玉、鴈治郎、壱太郎、松江、東蔵、魁春の順に座っていた。
壱太郎は「伊勢音頭」に出るのは今回のお紺が初めて、一座したこともないので観た回数も少ないと言うのを聞いて、私が浪花花形で「伊勢音頭」を観たのはもう10年近く前で、当時壱太郎は中学か高校か、と考えた。
東蔵はお鹿役をやったことがあるのに、女形のお鹿を習った方が良いからということで松江は田之助に習いに行った、というのが興味深かった。

「伊勢音頭」

お紺の梅丸をよく見るために、上手前方の席に座りなおした。

万次郎、お岸のやりとりのあたりはちょっと辛い。千野(蝶紫)が出てきて、おお、プロが出てきた、と感じた。
貢役は亀鶴。亀鶴を知ったのは浪花花形で見た林平だった。貢としてどこが下手とかはわからないが、あまり魅力を感じなかった。去年の研修会で見た「引窓」の与兵衛みたいに、やる役者によってそれぞれ違う魅力が出て面白い役とは違って、役者自身に客を惹きつける魅力がないと魅力を感じない役なのか。前に愛之助が、貢は難しい役と言っていたが、技術的な問題だけではないのかもしれない。

万野(鴈乃助)は、色っぽくてなかなか良かった。

お鹿は、典型的な面白い顔。あらためて見ると、芝居のキーになる役で出番も多いし、とってもいい役だ。

さて、お紺。顔が可愛いのはもちろんだが、台詞や所作が終始しっかりしていた。声がだんだん安定してきたようだ。