秀山祭 九月大歌舞伎 夜の部2017/09/27 23:50

2017年9月20日 歌舞伎座 午後4時半開演 2階東9の1番

「ひらかな盛衰記 逆櫓」

初めて観た歌舞伎がこの演目だった。松右衛門が幸四郎、お筆が菊五郎で、遠見の子役たちの中に染五郎と丑之助がいた。
内容的にあまり面白いと思わないのだが、権四郎役の歌六は娘夫婦の役者たちより実際には若いので、身体のきれもよくうまいと思った。松右衛門の吉右衛門は私の好みではないがうまいには違いない。
遠見の子役たちのシーンが一服の清涼剤のように感じた。

「再桜遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)」

「清玄桜姫もの」の1つだそうだ。桜姫、清玄はいるが、権助はいない。桜姫の恋人は清玄と書いて「きよはる」。僧の清玄は「せいげん」。桜姫は雀右衛門、きよはるは錦之助、せいげんは染五郎。せいげんが桜姫に恋焦がれるのは、この物語も同じ。
初めはコメディのようでホラーで終わるので客は少し戸惑い気味。染五郎は、情けない清玄といい男の浪平の二役をやるが、どちらも合っていた。歌昇と種之助は奴。奴といっても衣装が違い、雰囲気も違う。種之助は所作事もあっていい役だった。寺小姓は米吉と児太郎。清玄に殺される後室役の京妙がうまかった。

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