十二月大歌舞伎 第三部2017/12/28 01:20

2017年12月24日 歌舞伎座 午後6時半開演 1階13列26番

「瞼の母」

中車の忠太郎は、序幕の半次郎の家の場では台詞が普通の歌舞伎役者と比べるとやや音程が狂っている感じがしたが、母のおはま役の玉三郎とのやり取りはいい。「違う」と反論する台詞がとてもいい。最後の「おらあ、・・・」という独白も良くて、この役に合っていると思った。今までに獅童と勘九郎の忠太郎を観たが、総合点では中車が一番。猿翁は渡世人は似合わなくて、「荒川の左吉」は良いと思わなかったが、中車なら似合いそうだ。

半次郎(彦三郎)の家の場は、妹役の児太郎、母役の萬次郎も、みんな良かった。

夜鷹のおとら(歌女之丞)が、忠太郎から金を渡されて、夜鷹の客になるのだと誤解したところは、徳松と獅童の方が面白かった。

おはまの家で、出て行くときに妹のお登世(梅枝)と鉢合わせし、お登世をじっと見る忠太郎が良かった。梅枝は良かった。でも顔が大きい。玉三郎が小顔というわけでもないのに、並ぶと玉三郎の顔が小さく見える。


「楊貴妃」

玉三郎の楊貴妃は何年か前に日生劇場で見たし、その前にも見たかもしれない。

筝曲の演奏に女性が並んでいる。女性の演奏家を歌舞伎の舞台で見るのは新開場の月以来かも。

石がたくさんついた帽子がキラキラして綺麗だ。自分にとっては、クリスマスのケーキ代わり、といったところ。

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