歌舞伎座さよなら公演四月大歌舞伎 昼の部2009/04/26 23:18

2009年4月25日 歌舞伎座 午前11時開演 1階11列8番

伽羅先代萩は二三年前の歌舞伎座から松竹座、演舞場、今月、と短期間に四回も見たので、きょうの舞台を見ながらいろいろ比べてしまった。

花水橋の頼兼は菊之助が、女みたいにきれいだけど超能力で強いお殿様、という不思議キャラで一番気に入ってる。今月の橋之助は男っぽいし身体も大きいので普通に強いお殿様に見えてつまらない。絹川は今回の染五郎が綺麗で結構良い。

今月は飯炊きの場がある。この場があると、千松の見せ場が増える。 ノッポの侍女が出てきたので新悟みたいだと思ったら新悟だった。 玉三郎の政岡が茶道具で米を研いだりする様子を見て、玉三郎はそんなに女らしいわけではないのだと思った。ああいうのは芝のぶなんかがやった方が女らしいに違いない。玉三郎の政岡は良く言えばきりっとしている。悪く言うと有能だがギスギスしたOLのような感じがした。千松が死んで嘆くところは菊之助が一番だった。玉三郎では全く悲しくならない。

八汐の仁左衛門が良いのはもう当たり前になってしまって特に感激がなかった。

床下の鼠が、男之助の下で足を動かしている様子がかわいかった。

吉右衛門の仁木は悪者顔をしていて十一月の海老蔵を思い出した。十一月に観たときは凄く変わっていると思って海老蔵が独自に考えてあのようにしたのかと思ったが、もしかすると吉右衛門の線を狙ったのかもしれない。

外記は今回の歌六も悪くなかったが私は段四朗が好きだ。一番弱そうなので。

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