2010年 新春浅草歌舞伎 千秋楽2010/01/26 22:24

2010年1月26日(火) 浅草公会堂 第1部 午前11時開演 い列、第2部 午後3時半開演 あ列

第1部は3回目、第2部は2回目。きょう楽しみだったのは勘太郎の踊りと、袖萩祭文の最後に赤旗が翻るのを下から見上げること。

第1部の挨拶は愛之助だった。かしこまった新年の挨拶の後、立ちあがると雰囲気が一瞬で緩む。客席からの質問で降りて来た。きょうは自分の近くまで来たせいか、足袋のまま降りてきていることに今さらながら初めて気づいた。「綱豊役はどうですか」という質問に、まだ叔父の足元にも及びません、のような回答だった。 舞台に戻った後、拍手の練習ということで、「○階の皆さん、拍手~」というのをやった。確か、前は獅童がやっていた。

愛之助が、笑いたいときは笑ってください、拍手したいときはしてください、他の人が拍手しないから、と遠慮しなくて良いんですよ、と言ったので、きょうは勘太郎の光圀の踊りの最後で自分1人でも拍手しようと決心していたが、きょうは何故か光圀の踊りの途中でも最後でも、みんな拍手していた。思い切り拍手できて気持ち良かった。

第2部の挨拶は亀治郎。きょうは新年の挨拶の後、羽子板のプレゼントの抽選があった。最後に残っていた男女蔵の羽子板。黒衣さんが、チケットの半券の入った箱を持ってきて、亀治郎が引いた。当たったのは男性だった。

その後、また袖萩祭文の解説。初日と同じところもあったが違うところもあった。そもそも袖萩がなぜ、実家を訪ねて来たのか、初めて知った。自分でもあきれるほど基本がわかっていない。それと、宗任が白旗に赤い文字を書いたときに口にくわえていたのは矢じりだったことも初めて知った。阿部一族を滅ぼした矢じりを義家が見せ、宗任はそれで自分の身体を傷つけて血文字で歌を書いた。「いにしえの梅の花とは見ゆれども~」を現代語訳すると「あなたは私の兄さんですか」ということです、という説明が笑えた。

貞任役の勘太郎が赤旗を客席に向かって放り投げたとき、下から見ると赤旗ははるか上で翻り、すぐに舞台の勘太郎の手に戻った。

悪太郎は初日に観たときよりは面白かった。特に亀治郎の踊りが良くなって、面白いところも意識的に作っているような気がした。男女蔵と愛之助の踊りがもっとうまければ、もう少し見応えのある作品になるだろうに。

悪太郎の幕が下りて、観客がカーテンコールを待っていると、しばらくして幕が上がった。悪太郎に出ていた亀治郎、愛之助、亀鶴、男女蔵が並んでいて、男女蔵は、太郎冠者の衣装に、袖萩の時のケンジョウ役の鬘をかぶっていた。亀治郎と愛之助がさかんに下手の方においでおいでをして呼び、スーツ姿の勘太郎と七之助が出て来た。みんな揃ったところで客席にお辞儀をし、それだけで幕が下りた。今年のカーテンコールはこれで終わり。

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