秀山祭九月大歌舞伎2018/09/13 23:56

2018年9月12日 歌舞伎座 午後4時半開演 1階14列10番

「操り三番叟」
幸四郎の踊りはいつも役者的なもので、舞踊としてはあまり期待していない。もう少しメリハリをつけて楽しませてほしかった。

「俊寛」
吉右衛門の親戚だけでこんなレベルの高い俊寛ができてしまうのが凄い。菊之助が加わったのが大きい。成経の役は南座で観た歌昇が可愛くて千鳥と恋仲であることがくっきりと浮き上がって見えたが、菊之助はそうでもない。ただ、若くてきれいで、貴公子の雰囲気があるところがいい。成経といっしょに花道を出て来る康頼は錦之助で、きれいどころがそろう。
妹尾役の又五郎が特にうまいと思った。

「幽玄」
「羽衣」
舞台に太鼓が並んでいて、舞台下手から入ってきた裃をつけた鼓童のメンバーが太鼓を打つ。
伯竜たち(歌昇、萬太郎、種之助、弘太郎、鶴松、吉太朗その他)が花道から出て来る。
歌昇が羽衣を持って、台詞を言う。
玉三郎は天女の格好で歌いながら花道に出てきた。きょうの席は花道に近くて後ろの方なので、出るときも帰るときもよく見えた。
舞台では能風に動く玉三郎と鼓童の活躍が目立って、伯竜たちが控えているだけに見えるのが残念だった。

意外なことに「羽衣」の後、20分の幕間。

「石橋」

歌昇、萬太郎、種之助、弘太郎、鶴松が獅子の姿になって、太鼓の演奏との競演。見応えがあった。

「道成寺」
夜の道成寺という設定の照明。暗い花道を、赤っぽい着物を着た玉三郎が出て行く。衣装は綺麗だが、太鼓の演奏に囲まれた玉三郎の動きが少ない。
最後は蛇体となるが、綺麗な玉三郎のままで終わってほしかった。

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