歌舞伎座 昼の部2006/03/21 22:31

三月大歌舞伎 歌舞伎座 二十一日 昼の部 1階8列5番

11時開演なのに起きたら11時20分だった、という悪夢から目覚めて行った歌舞伎座。

1 吉例寿曽我

つまらなかった。休日の昼前に起きるのが苦手の私は昼の部の最初の演目は見ないことが多い。今回は愛之助が出るから例外的に起きて行ったのだが、見所がわからなかった。愛之助の方も、しどころがわからないのではないか。とくに盛り上がりもない立ち回りだ。化粧した顔は仁左衛門に似すぎている。役によってはそれもいいが、あの役であの顔では仁左衛門ファンとしてとまどう。化粧してもどうしようもない箇所が似ているからこそあそこまで似るのだろうが、本人オリジナルの顔が十分ハンサムなので、今日のような役は自分の顔を生かす化粧をした方がいい。相手役の進之介は金太郎のようで、ずっと好もしい顔だった。

2 吉野山

福助の静、幸四郎の忠信。逸見藤太は東蔵。

玉三郎と猿之助のときは綺麗だった、と思いながら見た。

逸見藤太が「荒川静香はイナバウアー」とやった。先月の千秋楽の「小判一両」以来、歌舞伎公演ではイナバウアーが大流行らしい。歌舞伎を知っている人間は皆、イナバウアーを見てエビゾリを思い出したろうから、無理もない。

3 道明寺

本日のお目当ての演目だ。前回見たときは、菅しょうじょうの木像の役は、仁左衛門の美貌が生きると思った。

最後の花道のひっこみのときにほほに流れている涙が見える。どうかすると鼻水まで見えそうな泣き顔だったのだが、その気持ちがあまりこちらに伝わってこなかった。ストーリーもよく理解していないし、役者の動きにしか感動しない人間なのかもしれない。

結局、今回は仁左衛門の美しさを楽しむことにした。花道に近い席にすわってときは、いつも顔を見上げて、その美しさに感動する。

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