国立劇場 元禄忠臣蔵 第二部 2回目2006/11/19 18:05

2006年11月19日 国立劇場 正午開演 1階16列16番

元禄忠臣蔵 第二部を観劇の2回目。きょうの第一目標は2段セットの40周年記念弁当を食べること。早く売り切れると聞いたので、いつもは遅刻気味に行くのにきょうはやや早めに着き、すぐにお弁当を買った。

2段セットなので朝食は少なめにしたが、予想より小さめだった。味はまあまあ。おかずの中で何がまずいというのはないが特においしいものもない。おにぎり弁当と同じで、五目寿司のおかずとしては濃い味のものが多すぎると思う。何種類もの食材が使ってあって多品目食べられる点はいい。

御浜御殿の梅玉はきょうも良かった。今まで何回も見てきたがこんなに良い役者だと思ったのははじめてだ。それも、孝夫がやった役を別の役者がやってこんなにいいと思うなんて信じられない。プログラムの「出演者のことば」を見ると「綱豊卿は、気持ちのいいすてきなお役で、好きですね」と言っている。やっぱりよっぽど好きで気が入ってるんだろうなあ。

翫雀の助右衛門は前回は熱演だと感じたのだが今回は騒がしさを感じた。大声で吠え立てるわりに情熱が伝わってこないような。見た目ではニンのように感じたのだが、この人は熱血漢の役より包容力のあるお殿様のような役が性格に合うのかもしれない。

愛之助の主税の顔は数馬から次第に孝夫に近づいているような気がした。顔はあんまりよく見えないので断言はできないのだが。プロク゜ラムに載っている写真は数馬役をやっているときにとったのか、とてもやさしい女性的な顔で写っている。主税の役は若さが目立って儲け役だ。あの役者だれだろう、と配役を確かめるような役。内蔵助の前に手をついてる格好はどう見ても犬だ。特に手をついて見上げているときは餌をもらうのを待っている犬のようだ。

羽蔵斎宮の台詞がききとりにくく感じるときがあった。普通の声より低い声で速いテンポで台詞を言うのが負担になって発音が不明確になっているのかもしれない。あの役は愛之助の実年齢に近い役ではないのだろうか。六月にやった、すぐ殺されてしまった役のときのような愛之助の一番出しやすい声でかまわないのではないかと思うのだが。

前回気づかなかった吉弥さんがわかった。「南部坂雪の別れ」に赤地の着物の腰元役で出ていた。

プログラムを見ると千志郎さんも出ているが、確認できなかった。