メリディアン元気プロジェクト2007/03/30 00:08

デザート

メリディアン元気プロジェクト 湖月わたるTALK LIVE ~ビタミン”W”~

2007年3月29日 ホテルグランパシフィックメリディアン パレロワイヤル 午後6時よりディナー開始 七時半開演

会社を定時に出てゆりかもめの日の出駅にダッシュ。先週、駅の場所と近道を確認したのになぜか最後に道を間違って二分程度ロス。5時53分のゆりかもめに乗った。乗るのははじめてではないがゆりかもめからの海とビルの景色は素晴らしい。会社から10分程度のところにあるのが不思議だ。

台場駅を降りて「直結」しているホテルグランパシフィックメリディアンに入り、パレロワイヤルへの行き方を聞く。階段を降りて、次にエスカレーターを降りる。階段とエスカレーターの場所は少し離れているので掲示されている地図を見たりする。エスカレーターを降りてまん前のクロークにコートを預け、右手一番奥の部屋へ。場所を知っていて直進したとしても台場駅からパレロワイヤルまでは3分くらいはかかる。

事前に料理よりも話の内容よりも気にかかっていたのは6番テーブルというのはどの辺の席なのか、ということだ。会場の入り口にあったテーブル表によると、絵の前にある一段高くなったステージに平行にテーブルが6列置いてある。偶数列はテーブルが6卓。1列目と3列目は5卓、5列目は7卓で、全部で35卓。番号は下手側、つまりステージに向かって左側が若い。1列目は1~5テーブル、2列目は6~11テーブル。つまり私の座った6テーブルは2列目の一番下手だった。ステージからもそれほど遠くないし、愛之助が上手側の椅子に座ったので顔がこちらを向いたし、下手側が入り口だったので、結構良い席だった。ひとつのテーブルに10人座っていた。

席につくと最初にオードブルを出してくれて、スープ、メイン、デザートとコーヒー、と続く。飲み物はソフトドリンクをもらっている人が多かったのに下戸にくせになぜか何も言わずに白ワインを注いでもらってしまった。料理は、きょうのメインはあくまでトークなのだと思わせるもので、身の程知らずの贅沢をしてしまったと気がとがめることもない程度のもので、ある意味良かった。

デザートが終わったので化粧室へ行って歯を磨いていたら磨いている間にトイレの列が出来てしまった。トイレに入ってから歯を磨けばよかったと思ったが席に戻っても開演まではすることもないのでまあいいかと思いなおした。

間もなく開演、というアナウンスがあった後、会場のライトが落ちた。音楽が鳴り出すとみんなで手拍子をはじめた。宝塚の乗り。私は宝塚は一度も観たことがなく、湖月もコゲツなのかコヅキなのかわからなかったくらいなのでついて行けない。

湖月さんは歌いながら、テーブルの間を巡りながら出てきて、私の手の届くような近くも通ってステージに上がった。元宝塚の人が司会で、はじめは2人で話していた。湖月さんは私が宝塚のスターについて抱いている大作りな顔でスターオーラ出まくりの人とは違い、客先を訪問したらいそうなOLのような普通の感じの人だった。話をきいていて関東の人というのもよくわかったので愛之助が出てきても二人で関西弁で盛り上がるようなことはないだろうと思った。

きょうの特別ゲストは、ということで、愛之助はステージの下手から登場した。スーツに眼鏡を予想していたので羽織袴姿は不意をつかれた。「流石ですね」「仕事着ですから」というやりとりがあってから椅子に座った。髪の毛はもうずいぶん長くなっていた。

司会の人が「お2人の出会いは?」と質問したので愛之助が「違う番組みたいですね」と言った。湖月さんは「同期生のパーティに来た」と言った。焼肉を食べたそうだ。愛之助の第一印象は「二枚目さんだ」。愛之助は「そんなことない」。そのときは義賢最期をやっている最中でくたびれはてていて焼肉を食べようと思って行ったそうだ。愛之助によると初対面はそのときではなく、昔、秀太郎さんの知り合いに連れられて楽屋に来てきつねうどんを食べて帰ったそうだ。

司会「愛之助さんから見て宝塚のイメージは?」

男性から見てもかっこいい。美しい、ファンタジック。美しく描き出す力がすごい。一糸乱れぬダンスは歌舞伎役者にはできない。

司会「湖月さんから見て歌舞伎のイメージは?」

ハードスケジュール。(歌舞伎は稽古期間が短い、という話になる。)

司会「愛之助さんが思っている歌舞伎の魅力は?」

おかしいものをおかしくないように持って行く力がある。たとえば寺小屋。前髪で出てきた者がしばらく経って自分の息子を殺す役で出てくる。それでも感動させてしまう。歌舞伎は何回見てもあきないと思う。一回では把握できない内容があるからかもしれない。だから3回くらい見ると~(といういつもの話になる)。

司会「演じたい役は?」

湖月 刑事

愛之助 きちゃない犯人

(司会「では夢の共演が実現するかも」)

司会「共通点について。蝉しぐれの牧文四郎」

湖月は研究科六年のときに新人公演で文四郎の役をやった。愛犬の名前も文四郎。愛之助は宝塚でやったことは知っていたが湖月がやったのは知らなかったので、正月の浅草歌舞伎に湖月が来たとき、誰がやったのかきいた。そうしたら本人だったのでビデオを貸してくださいと頼んだ。(湖月「きょうビデオ持ってきました」)

ここで、2人がAとBの札を持って「クイズどっちがお好き」が始まる。

クイズ1 ストレス解消法は? A カラオケ B ドライブ

2人ともドライブ

クイズ2 表紙に出るとしたら A ぴあ B アンアン

2人ともアンアン。ぴあの表紙は特徴を強調した似顔なのでそれは嫌みたいだった。

クイズ3 歌舞伎で共演するとしたら A 義経と静御前 B 身替座禅

2人とも身替座禅。(愛之助は「この奥方は旦那さんのことが好きで好きでしょうがないんだけど顔が少しブチャイク・・・」といういつもの説明) ではどっちがやりたいか、というと湖月は「やはり怖い奥方の方」。愛之助は「Aプロ、Bプロで」

クイズ4 宝塚で共演するとしたら A ベルばら B 新撰組の土方と沖田

湖月は新撰組の方で、沖田をやりたい。病弱に憧れる。愛之助はベルばらの方。沖田はやったことがある。(ベルばらの何の役をやりたいかきいてほしかった)

ちょうど話がうまいほうに向いてきたしここはパレ・ロワイヤルで後ろに絵もあるし、ということでフェルゼンの話になる。フェルゼンの役はとても難しく、どうやったらいいかと湖月は悩んでいたがそんなとき愛之助に会って、(なかなかうまく説明できないようだったが)貴公子然としていて、こんな人がいるんだと思った。で、愛之助にフェルゼンの台詞を言って貰いたいということで台本を渡す。「フェルゼンがオスカルの思いに気づくところです」と説明する。愛之助はマジな表情でやり方を考えてる様子。

3人で立ち上がり、愛之助が真ん中に立って、「もしも、もしも初めて会ったとき君が女だとわかっていたら、あるいは」と言い、オスカル役の湖月が「軍服のときは私は女を封印しています」のように言う。湖月の台詞のときに客席から少し笑いもあったが、愛之助はすごくうまかった。口数は多いがそれほど面白くないトークに比べて演技は百倍もいい。声優の仕事でももらえるといいと思った。

その後、愛之助が歌舞伎の見得をやって見せて、湖月も教わってやっていた。目を寄せる練習のときに愛之助は「この指を見て」と顔の前に指を持っていっていた。この見得のために羽織袴で来たのかもしれない。

愛之助は最後に今後の仕事の予定を言って、「皆さん、湖月さんのファンできょうは僕無事に帰れるのかと思ってたんですが・・・」のようなことを言い、「松嶋屋!」と掛け声もかかり、上手から引き上げた。6月の歌舞伎座は夜しか出ないので昼間に湖月の舞台を見に行くと言っていた。

最後に湖月が歌って終わりになった。タイトルは忘れたがたぶんフェルゼンの歌だろう。宝塚は観たことがないが少女漫画に近いので私は子供の頃から見ていたらはまったかもしれない。