新秋九月大歌舞伎 昼の部2008/09/09 22:36

2008年9月8日 新橋演舞場 午前11時開演 1階19列21番

前の人の頭で舞台中央の手前がわずかに隠れるが、予想よりは観易い席だった。

一、 源平布引滝

「義賢最期」

海老蔵の義賢はスタント以外の普通の演技は下手かもしれないが戸板倒しと仏倒れが観客を圧倒するだろう、という事前の予想に反し、スタントは期待はずれで、それ以外の演技が案外良かった。戸板倒しは普通だが、身体をまっすぐにして階段に倒れこむべき仏倒れが、階段の上の床に膝をついた後に倒れこんでいるように見えた。

長身の松也が御台の役だがいっしょにいる松宵姫の梅枝も背が高いのであまり目立たない。平均身長の高い舞台だ。

「竹生島遊覧」

はじめて観た。小万と実盛が出てきて、「義賢最期」 と「実盛物語」がこれでつながる。

「実盛物語」

「義賢最期」の後の休憩のときに食事したせいで途中で少し眠ってしまった。 「信長」のときにも海老蔵と子供が戯れるシーンがあったが、「いいお兄さん(おじさん?)」してる海老蔵はわりと好き。

二、枕獅子

傳次郎がまた小鼓をやっていた。

時蔵はあでやか。後半、獅子になってもメスライオンという感じで女らしく美しかった。踊りは梅枝が一番うまい。「踊ってやる」という気概を一番感じる。