秀山祭 九月大歌舞伎2010/09/12 00:14

2010年9月11日 新橋演舞場 午後4時45分開演 1階5列38番

きょうは特に何を見たいという目的もなく行ったが、睡眠が足りていたせいで、珍しく最後まで全然眠らなかった。

「猩々」
松緑は顔は笑ってしまうが、梅玉といっしょに踊るとうまいのがよくわかる。花道を横っとびで引っ込むのは初めて観た。

「俊寛」
吉右衛門は俊寛が似合う。杖をついて出てきたとき、リア王みたいだと思った。瀬尾役の段四郎が歌舞伎らしくてとても良く、最高の組み合わせなのに、あんな頭の弱い色キチガイみたいな千鳥で残念だ。どう見ても、頭のおかしい女にしか見えない。あんな女は島に捨ててった方が良い。

仁左衛門は丹左衛門の役で出たが、足がニョキッと出る衣装が似合わないし、つまらなかった。

「鐘が岬」「うかれ坊主」
八十代の2人が、下半身の動きはおぼつかないのに自信たっぷりでオーラを出して踊っているのが流石にプロだと思った。

「引窓」
染五郎、松緑、孝太郎、東蔵、みんな良かった。

染五郎の役の南片与兵衛は七月に松竹座で仁左衛門がやった。私は見られなかったが、きょう染五郎を見て、あれを仁左衛門がやったらさぞかっこいいだろうと容易に想像できた。 染五郎も、「わたしたちは親子ですぞ」と義理の母に言うところの気持ちがよく伝わってきて好演だった。

松緑の濡髪は、顔が小さいので相撲とりらしく身体が大きく見えた。染五郎より下手だが、そのことも出来の悪い子の可愛さみたいなものに通じて、役に合っていると思った。

孝太郎は、ちょっと頭のネジがとんだような感じのする女房で、染五郎よりも松緑の女房役の方が合いそうだった。

東蔵が母性を感じさせるので、「その絵姿売ってくだされ」のところから、客の涙を誘っている。

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