四月花形歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 初日 夜の部 ― 2012/04/02 00:22
2012年4月1日 新橋演舞場 午後4時半開演 1階10列12番
「五段目」
獅童の定九郎。顔は綺麗だが身体が貧弱に見える。着物の長さが中途半端に感じる。獅童が着たのを見てかっこよさがはじめてわかった衣装もあるのに、不思議と定九郎の姿はパッとしない。
勘平の亀治郎は、子供っぽくて勘平のイメージじゃないのはともかく、台詞がうるさすぎると思った。
「六段目」
幕開きから、舞台の雰囲気がいつもと違う。おかる(福助)が一人で髪を直していて、そこにおかや(竹三郎)が入ってくる。
花道からお才(亀鶴)と源六(薪車)が出てくる。いつも観てる六段目では、お才と源六は初めから家の中にいたように思う。お才は京都弁。亀鶴が「そうどすえ~」とか「おいやして」とか言う。
千崎(亀寿)と不破(亀三郎)が花道を出てくると、下手から、京都弁の子守の女が出てきて、道を教える。これも観たことない。
基本的な話は同じだが、細部がかなり違う。
おかると勘平の最後の別れのシーンは大体同じ。 「おかる、待ちゃ」で戻ってきたおかるが膝の上に乗るような体勢にならなかったのは、2人の体格のせいか。
与市兵衛は鉄砲の弾ではなく刀で殺されたと不破数右衛門が言ったときには、勘平は隣の部屋で後ろを向いていて、前を向いたときには刀が腹に突き刺さっている。そのまま歩いて隣の部屋をのぞく。
そして、勘平があの「色に耽ったばっかりに」を言わない。
上方の型だそうだ。
おかや(竹三郎)と勘平が、紋服を取り合ったりもする。
勘平のキャラがいつもと違う。演じ方の問題かもしれないが、怒鳴ってるような時が多く、うるさすぎる。猿之助の歌舞伎によくあるパターンなので、最後に勘平が腹の中に手を入れたときは内臓を投げるのではないかと思った。
「七段目」
七段目は普通だったのでほっとした。
松緑は夜は平右衛門で、三人侍について一力に入る。松緑は、魚宗の三吉をやったときにも思ったが、身分の低い人間の役が下手。
由良之助がお茶屋で遊ぶシーンの見立ては、ありそうだと予想したスカイツリーが一番に出てきた。それと、暫。
おかると平右衛門の兄妹のシーンは、良かった。松緑は奴姿が似合う。今月は、普通の侍の役を避けて賢明だ。
染五郎は、最後に九太夫をつかまえて言う台詞が凄い。声の弱さなんか忘れさせる迫力だった。昼の部の四段目最後に、判官の刀についた血を舐めて復讐を誓ったあの熱い心は変っていない。
「十一段目」
小林平八郎(亀鶴)と竹森喜多八(萬太郎)の泉水の立ち回りはまあまあだった。前に観た、当時の歌昇松江組、歌昇錦之助組の方が、投げが派手で見栄えがした。あれは2人ともあの技ができないとあぶなくてできないんだろうな。
「五段目」
獅童の定九郎。顔は綺麗だが身体が貧弱に見える。着物の長さが中途半端に感じる。獅童が着たのを見てかっこよさがはじめてわかった衣装もあるのに、不思議と定九郎の姿はパッとしない。
勘平の亀治郎は、子供っぽくて勘平のイメージじゃないのはともかく、台詞がうるさすぎると思った。
「六段目」
幕開きから、舞台の雰囲気がいつもと違う。おかる(福助)が一人で髪を直していて、そこにおかや(竹三郎)が入ってくる。
花道からお才(亀鶴)と源六(薪車)が出てくる。いつも観てる六段目では、お才と源六は初めから家の中にいたように思う。お才は京都弁。亀鶴が「そうどすえ~」とか「おいやして」とか言う。
千崎(亀寿)と不破(亀三郎)が花道を出てくると、下手から、京都弁の子守の女が出てきて、道を教える。これも観たことない。
基本的な話は同じだが、細部がかなり違う。
おかると勘平の最後の別れのシーンは大体同じ。 「おかる、待ちゃ」で戻ってきたおかるが膝の上に乗るような体勢にならなかったのは、2人の体格のせいか。
与市兵衛は鉄砲の弾ではなく刀で殺されたと不破数右衛門が言ったときには、勘平は隣の部屋で後ろを向いていて、前を向いたときには刀が腹に突き刺さっている。そのまま歩いて隣の部屋をのぞく。
そして、勘平があの「色に耽ったばっかりに」を言わない。
上方の型だそうだ。
おかや(竹三郎)と勘平が、紋服を取り合ったりもする。
勘平のキャラがいつもと違う。演じ方の問題かもしれないが、怒鳴ってるような時が多く、うるさすぎる。猿之助の歌舞伎によくあるパターンなので、最後に勘平が腹の中に手を入れたときは内臓を投げるのではないかと思った。
「七段目」
七段目は普通だったのでほっとした。
松緑は夜は平右衛門で、三人侍について一力に入る。松緑は、魚宗の三吉をやったときにも思ったが、身分の低い人間の役が下手。
由良之助がお茶屋で遊ぶシーンの見立ては、ありそうだと予想したスカイツリーが一番に出てきた。それと、暫。
おかると平右衛門の兄妹のシーンは、良かった。松緑は奴姿が似合う。今月は、普通の侍の役を避けて賢明だ。
染五郎は、最後に九太夫をつかまえて言う台詞が凄い。声の弱さなんか忘れさせる迫力だった。昼の部の四段目最後に、判官の刀についた血を舐めて復讐を誓ったあの熱い心は変っていない。
「十一段目」
小林平八郎(亀鶴)と竹森喜多八(萬太郎)の泉水の立ち回りはまあまあだった。前に観た、当時の歌昇松江組、歌昇錦之助組の方が、投げが派手で見栄えがした。あれは2人ともあの技ができないとあぶなくてできないんだろうな。
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