八代目中村芝翫襲名披露 十月大歌舞伎 夜の部2016/10/15 01:05

2016年10月10日 歌舞伎座 午後4時半開演 1階16列29番

「外郎売」

大磯の虎は七之助、化粧坂少将は児太郎、舞鶴は右近、喜瀬川は梅丸、と綺麗どころが揃う。珍斎だけは声を聞いても誰だかわからなくて後で筋書を見たら吉之丞だった。
松緑は台詞は下手だが外郎売の早口言葉は問題ない。所作はやっぱり綺麗。

「口上」

藤十郎が襲名の次第を説明し、隣りの玉三郎に「玉三郎さん」と口上を促した。藤十郎は紫、玉三郎はオレンジ色の肩衣で、並んだ二人が華やいで見える。我當はいつも朗々たる声で台詞を言っていたのに、きょうは声が小さくて発音も不明瞭だったのでショックだった。病気したのだろうか。次の菊五郎が「奥さんに叱られながら」と言って笑いをとったのでほっとした。いつもながらユーモラスな口上。

「熊谷陣屋」

いつも見ているのは團十郎型、きょうのは芝翫型、ということで、違いがある。

熊谷直実が赤っ面。最後、熊谷は花道に来ないで、屋台の上にいるままで「16年は一昔」の台詞を言って、幕になる。

「藤娘」

玉三郎は綺麗だが、全体に淡々とした印象。最後は、藤の枝を持って顔の横に花を垂らしながら花道を引っ込んだ。きょうの席からは、鳥屋に引っ込むまでよく見えた。

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