2008年 新春浅草歌舞伎 第一部 2回目2008/01/24 23:40

2008年1月24日 浅草公会堂 午前11時開演 2階つ列37番

2階の2列目、上手の通路際だが、花道の揚幕近く以外は舞台と花道全体を見渡すことができ、前列に人はいるが段差があるために自分と舞台との間に何も障害がないように感じられるような良い席だった。ただ吃又の虎は木戸の陰になってよく見えなかった。

きょうは少し起きるのが遅かったので、通路際であるのをいいことに少し遅れていった。年始挨拶はあきらめたが、吃又の虎は可愛いので虎が出る前に着くのを目標に公会堂に急いだ。

「傾城反魂香」

虎が出る、と村人が集まっているあたりで着席した。功一はやはり目立つ。

修理之助役の巳之助は初日は声も変だし大根だと思ったが、きょう改めて見ると、まだ声は不安定だがそれ以外はそんなにひどくなく、背も低くはないので、年齢を考えれば今後伸びる可能性はあると思った。

きょうはこの演目の後半に睡魔が襲ってきて、一番見たい勘太郎の踊りのときもうつらうつらしてしまって残念だ。

「弁天娘女男白浪」

トイレが混んでいたので南郷と弁天が店先に来たと同時に着席。

弁天が緋縮緬を箱に入れるシーンを初日は見逃したが、きょうはわかった。弁天小僧の正体を明かした後の七之助は面白いと思う。お嬢様のときにもっとぶりっこしてお嬢様らしくすれば違いが際立ってもっと面白くなるのではないかと思う。

店先にいるときの日本駄右衛門が顔も身体も太って見えるのだが、まさかあの下に勢揃いのときの着物を着ているということはないだろうな。

きょうの席は勢揃いの全体を見るのには良い席だった。五人男はそれぞれ違う柄の着物を着ているのだと、その一つ一つを眺めた。波の図案の南郷の柄が変わっていて面白い。最後に足を見せる南郷の見得がかっこいいと初日に思ったが、南郷は着物を手でつまんで後ろ向きのときも正面を向いているときも左足が見えるようにしている。かっこいい。こんな形を昔の誰かが考えたわけか。ファッショナブルな獅童にとても似合う。