壽 初春大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部 ― 2007/01/08 22:49
2007年1月8日 歌舞伎座 午後4時半開演 1階10列7番
歌舞伎座は1万8千円という値段も客の年齢やお召し物のグレードも浅草より高く豪華で正月らしかった。でも眠ったし下手な役者もいた。それはいつもの歌舞伎座の芝居と同じ。
「廓三番叟」
孝太郎が出ていて懐かしかった。先月見たばかりだけど。
「金閣寺」
本日一番観たかったもの。しかしこの前の休憩の頃から眠くて縛られた玉三郎の上に桜がどかっと振るところは観たがそれでも時に気分が高揚しないまま芝居は終わった。玉三郎を楽しむ本番は来月だ。
30分の幕間にほうおうで初春弁当(2500円)を食べる。花かご弁当と同じでいろいろなものが少しずつ入っていて決して量が多すぎないのがいい。
「春興鏡獅子」
前の演目で眠ったおかげで目はぱっちり。そもそも私はあんまり踊りのときは寝ない。先月に続いてまた勘三郎の振袖だが弥生は前にも観たことがあるしそのときも特に嫌ではなかった。玉三郎の弥生も観て、それはそれで良かったのだが、この演目については自分の中でもさすがに玉三郎を基本にしてはいない。
弥生はとてもよくて、獅子の方はさすがに体力が衰えたように見えた。
胡蝶は鶴松と宗生。出てきたとき、鶴松ってこんなに小さかったのか、と思った。先月顔見世で観たときは大人の中だったし2階からだったのでそんなに小さい子とは感じなかった。十一歳というのは知っていたが。宗生は子供だが、鶴松の方が確かに踊りがうまくて子供とはいえ色っぽさを感じさせる。踊りの所作の一つ一つがなぜそういう形なのかの意味がわかっていてその魅力を一番発揮できるような動きができる子だ。大きくなって女形を見るのが楽しみ。
「切られお富」
与話情浮名横櫛のパロディ。橋之助と福助は見目麗しい兄弟だが芸の素質は甥の勘太郎と七之助の方が上だ。この役の福助は下手だ。声は七之助に似ているが聞いていて快くない。芝居勘もあるように思えない。
こうもり安の役の弥十郎は肌が綺麗で色白なのか、太ももまで見せると生っちろく感じる。なかなかいい脚をしている。
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